森林法施行、ガバナンス、貿易

ペルーのプカルパにある熱帯木材の積荷のバーコードを職員がスキャンし、国際市場へ出荷する様子。ITTOは加盟国と協力して、木材追跡や熱帯林法の施行、ガバナンス、貿易に関する能力強化に取り組んでいる。写真提供: Bosques Sociedad y Desarrollo

「森林法施行、ガバナンス、貿易」は、林産物の収穫、輸送、加工及び貿易の過程で森林法、規則及び規制が確実に遵守されるようにするため、そして森林や林業に関する地方自治法、国内法、国際法に違反している場合に対処するための取り組みを網羅した一般的に用いられる用語です。

 
一般的に森林法の違反とは以下のことを示します。
  • 持続可能な森林経営をすでに実践しており、規則や規制を遵守している優秀な森林関係者の意欲を喪失させる。
  • 森林投資を制限する。
  • 市場の歪みを生み出す(違法な林産物は、持続可能で合法的な木材や他の林産物の真価を反映していないことによる)。
  • 課税やその他の手数料の欠如による政府の収入の減少。
  • 消費者間における持続可能性促進の取り組みを阻害する。
  • 環境と森林に依存するコミュニティーの生活へ悪影響を及ぼす。
 
近年、熱帯木材および木材製品の主要市場では、輸入業者に対して、林産物が合法的または持続可能な供給源のものであることを証明する必要があることを明確に示しています。例えば、アメリカ合衆国のレーシー法、EUの木材規制、オーストラリアの違法伐採禁止法、そして日本のクリーンウッド法は、すべての輸入木材に対して合法性を証明することを義務付けています。

2001年11月の国際熱帯木材理事会による決議において様々なリソースの提供がなされることとなり、それによって熱帯木材生産国は森林法施行の改善に向けてITTOからの支援が得られるようになりました。この決議ではまた、加盟国に対して持続不可能な、あるいは木材の違法伐採や熱帯木材の違法取引に取り組むためのプロジェクトの提案書を提出するよう奨励しました。

このように、ITTOは熱帯加盟国が森林法施行を強化し、違法伐採や林産物の違法取引に対処できるよう、以下を実施することで熱帯加盟国の支援を実施してきました。
  • 明確で、健全かつ透明性を持ち、首尾一貫した森林政策と法的枠組みの確立。
  • 地方および国レベルでの森林法施行能力のための制度的能力の構築。
  • 官僚主義を最小限に抑え、法的手続きを合理化し、規則を簡素化する森林情報システム、木材識別方法論および木材追跡メカニズムの開発。
ITTOはまた、補完的なアプローチとして市場の透明性の向上と森林認証の監視についても支援を行っています。

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