森林に関する協調パートナーシップ(CPF)

ガイアナにて、手付かずの熱帯林の中にある激しい川。写真撮影:R. Carrillo/ITTO

森林に関する協調パートナーシップ(Collaborative Partnership on Forests:CPF)は森林に関する実質的なプログラムを持つ15の国際機関・事務局間の非公式で自主的な取決めです。パートナー機関はそれぞれの経験を共有しこれを基に活動地域に新たな支援を行います。パートナー機関はそれぞれの活動の合理化と調和を図り持続可能な森林経営や森林保全を促進するために協力し、現地の人々の暮らしを改善し、持続可能な林産物生産と貿易を実現します。

ITTOは2001年のCPF発足時からのパートナー機関です。ITTOはCPFの共同イニシアティブに参加するとともに、国連食糧農業機関(Food and Agriculture Organization of the United Nations:FAO)、ワシントン条約(Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora:CITES)事務局、生物多様性条約(Convention on Biological Diversity:CBD)事務局、国際森林研究機関連合(International Union of Forest Research Organizations:IUFRO)、世界銀行(World Bank)といったCPFパートナー機関と密接な戦略的パートナーシップを形成しています。

ITTOは、2018年に5月に採択されFAOが主導するCPFの共同イニシアティブ「持続可能な世界のための持続可能な木材(Sustainable Wood for a Sustainable World:SW4SW)」に積極的に参加しています。このイニシアティブは、森林経営、景観、バリューチェーン、人々の暮らし、市場、投資、資金協力メカニズムとの間にある相互関係を探り、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)のゴール8(働きがいも経済成長も)、9(産業と技術革新の基盤をつくろう)、12(つくる責任つかう責任)、13(気候変動に具体的な対策を)、15(陸の豊かさも守ろう)などに寄与しています。

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