持続可能なサプライチェーン

カメルーン、デュアラ近郊の丸太集積所の航空写真。集積所は熱帯木材サプライチェーンシステムのひとつとして機能する。ITTOはプロジェクトと活動を通じて加盟国と協力し、サプライチェーン内のすべての段階におけるベストプラクティスの実践に努めている。写真提供: A. Walmsley/TRAFFIC

サプライチェーンは、商品やサービスの計画、調達、加工、製造、納入に関わるビジネスプロセスのすべての段階に関連する組織、活動、およびプロセスによって構成されています。「持続可能な」サプライチェーンとは、水やエネルギーの使用、汚染、労働者の処遇、バイオセキュリティー、社会から取り残された人々、生物多様性、土地利用などの様々な問題に対処し、環境や社会への悪影響を最小限に抑えるものを指します。
 
持続可能な木材サプライチェーンは、森林、丸太運搬トラック、工場、船、ショールームといったあらゆる「リンク(つながり)」において、効率性、ベストプラクティス、そして透明性を確実にします。持続可能な木材サプライチェーンは、国内外の市場の購買者が持続可能な森林経営(SFM)と熱帯木材生産国における法令順守の両方を推進できるようにし、そのことにより合法的で持続可能な林産物に対する需要増と、結果として好循環を生み出すことを示します。
 
持続可能な熱帯木材サプライチェーンは、熱帯地方の森林所有者から最終製品の消費者、そして地球環境に至るまでのあらゆるステークホルダーに利益をもたらします。企業は良き企業市民であるだけでなく、コストを削減し効率を高めるための手段として、持続可能なサプライチェーンの導入を検討することもあるでしょう。持続可能な熱帯木材サプライチェーンの概念は、ITTOが運営開始以来推進してきた持続可能性の原理に関連しています。そして最も基本的なこととして、木材が合法的に収穫かつ取引されることが求められています。
 
熱帯林セクターは、持続可能な地球規模の財やサービスの供給に貢献できる大きな可能性を秘めています。 ITTOの使命は、持続可能に管理され合法的に伐採された森林を供給源とする熱帯木材の国際貿易の拡大と多様化を促進することです。 これからもITTOは持続可能性 - 長期的に見た熱帯林セクターの健全性と活力に対して重要な意味合いを持つ - を支持していきます。

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