統合森林火災管理

グアテマラのIFFMアプローチの一環として、野焼きの消火活動を行う森林消防士。ITTOは熱帯林火災管理に対する統合的なアプローチを奨励している。 写真提供: C. Gómez

かつて火災に対して耐久性のあった熱帯湿地林は、近年そのかなりの部分が消失してしまっています。そして、このことによって壊滅的な被害をもたらすことが十分考えられます。熱帯森林火災が起こると人命を奪い、人々の家や生活が破壊され、野生生物は撲滅し、集水域も汚染されてしまいます。熱帯林火災による煙によって、地域の健康上および航海上にも危険が及びます。1997年と1998年にフィリピンのボルネオ島で発生した大規模火災は最終的に大雨のおかげで鎮火しましたが、この出来事は熱帯林管理者と火災専門家らに警笛を鳴らすこととなりました。このことから、ITTOは熱帯林火災管理への統合的なアプローチを奨励することを目的としたプログラムを開始しました。
 
統合森林火災管理(IFFM)は森林火災管理への体系的なアプローチで構成されており、従来の防災、消火対策ならびにツール、地域参加や森林法施行の一環としての計画的火災を含みます。
 
IFFMは1997年発行の『熱帯林における火災管理に関するITTOガイドライン』(英語)を基盤としています。このガイドラインでは、熱帯諸国が自国の火災管理状況を分析し、対処できる実行可能なプログラムを開発できるように、段階的なプロセスを提供しています。このガイドラインは熱帯地方全域に幅広く適用できるようにまとめられており、あらゆる火災プログラムで重要な問題について7つのカテゴリーに分けて記述しています。その中には火災管理に影響を及ぼすとされる原則と、それぞれの原則に対して推奨される行動が記されています。ガイドラインの使用にあたり、現地の状況を評価し、そのまま適用すべきか、現地の状況に合わせて修正すべきか、あるいは状況に適さないとして採用しないかを判断する必要があります。
 
ITTOはプロジェクトポートフォリオを通じて、IFFMの能力構築を支援し、熱帯加盟国とともに熱帯林における火災管理に関するITTOガイドラインを実行してきました。

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