森林認証制度

ガイアナの輸出用認証製材。ITTOは加盟国と中小森林企業の森林認証取得を支援している。写真提供:Ecosdelbosque

森林認証は、森林地域が適切に管理されているかどうかを検証する方法であり、ラベリングすることでラベル付き製品を購入する際に持続可能な森林経営(SFM)をサポートしていることを保証するものです。すなわち、森林認証とは持続可能な形で管理され合法的に収穫された森林を資源とする木材の貿易を促進するためのツールです。

ITTOは中小森林企業(SMEs)を含む加盟国が認証を取得できるように支援しています。しかしながら、熱帯地方ではこの認証を得ることは依然として難しい課題となっています。熱帯林は非常に多様であり、持続可能な経営のための基準と指標(C&I)を実践していくことは複雑です。さらに、多くのSMEsはSFMの厳格な基準を実行するために必要なリソースと、その運用のための認証を取得するための経済的な手段を持ち得ていません。

こうしたことから、ITTOは森林認証、開発したガイドライン、SFMのためのC&Iおよび監査システムについての調査を委託しました。また、SMEsの認証取得を支援するプロジェクトや活動への資金提供ならびに加盟国がSFMを実現できる条件を創出できるよう支援を行っています。この他にも、段階的なアプローチを含む認証制度の実現に向けた地域に最適なアプローチの開発や、認証制度の重要な側面についてのダイアログ(対話)や議論、協議なども推進してきました。

ITTOの政策事業においては、特に個々の認証スキームの手順の策定および公認の認証スキームの要件策定に関しても貢献してきました。国際熱帯木材理事会では森林認証と木材認証についての進捗状況を毎年レビューしています。

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