国際フォーラムでグローバル・グリーンサプライチェーンを推進するネットワークが創設される

2019年10月29日, 横浜

民間セクターの代表者がグローバル・グリーンサプライチェーンを推進するネットワークを支持 写真撮影:中国木材・森林製品流通協会(CTWPDA)

森林企業、木材連合、政府および政府間組織が一堂に会した国際フォーラムで、森林が経済面、社会面、環境面で持つ価値を認識し林業の全工程に合法性と持続可能性を織り込みながら森林の価値を高めるため、森林経営者、生産者、取引業者、加工業者および消費者間の自主的なネットワークを立ち上げることで合意がなされました。
 
合法かつ持続可能なサプライチェーンに向け共に活動することに積極的な林産品企業や森林産業に関わるその他の人々の連合によって運営されるグローバル・グリーンサプライチェーンネットワーク(GGSC Network)に対し、企業は「森林産業の持続的な振興を促し世界の森林資源の保全と持続可能な利用を後押しするためのグローバル・グリーンサプライチェーンの協力ネットワーク」の創設への協力をプレッジする声明の中で支援を表明しました。このネットワークには、生産国やサプライチェーンの過程の利害関係者から最終製品の消費者まで関心があれば世界中のどのような関係者も参加することができます。
 
本国際フォーラムは、木材のサプライチェーンを合法性と持続可能性のあるものへと改善する方法について話し合う初の国際的な対話の場となりました。熱帯木材産業および貿易の代表的な人々など350人以上が出席しました。
 
本フォーラムの主導共催団体であるITTOは持続可能な森林経営(sustainable forest management:SFM)の促進と合法・持続的な供給源からの熱帯木材の貿易の拡大と多様化を使命に掲げています。合法かつ持続可能なサプライチェーンプログラム(Legal and Sustainable Supply Chains Programme:LSSC)を通じてGGSCイニシアティブの運営を支援しています。ITTOの他、中国木材・森林製品流通協会(China Timber & Wood Products Distribution Association:CTWPDA)、国際熱帯木材技術協会(International Tropical Timber Technical Association :ATIBT)および中国国家林業局国際林産物貿易センター(Centre for International Forest Products Trade:CINFT/National Forestry and Grassland Administration of China:NFGA)の3機関が共催しました。この共催4団体はGGSCネットワークの設立と運営を支援しこの円滑な実施に積極的に関与しています。
 
ATIBT会長のロバート・ヒューニンク氏は、グローバル・グリーンサプライチェーンの発展により、熱帯木材を含めた合法で持続可能な木材と林産物の生産、加工、流通、消費が伸展するでしょう、と述べました。
 
「その過程で、熱帯地域の政府や森林所有者から最終消費者まで、全ての利害関係者に恩恵をもたらし、世界が抱える喫緊の課題の解決にも寄与するでしょう。」
 
フォーラムの参加者に対して、世界は気候変動、森林減少、種の絶滅、砂漠化といった前例のない環境問題に直面しているとの話がありました。
 
ITTO議長のジョン・リー氏は次のように述べました。森林、特に熱帯林は、生物多様性において秀でており、気候変動緩和の取組にとって非常に重要であり、先住民や伝統的な生活を営む人々にとっては文化的に大きな意味を持っています。
 
「森林が生育する土地は農業、放牧、採掘業、都市開発にとっても有益です。従って森林の損失リスクを減らすためには森林が収入、雇用、生計、開発全般に実質的な経済便益を創出することが不可欠です。このため我々はグリーンサプライチェーンを整え、持続的に経営されている森林で収穫された合法で持続可能な木材を国内でも海外でも安定して供給する必要があるのです。」
 
フォーラムの参加者は、気候変動を緩和するためにどのように木材産業の役割を活用するか、世界中で増加する木材製品需要、世界の木材のサプライチェーンで合法性と持続可能性を確保するための取組、どのようにグローバル・グリーンサプライチェーンの発展を進めるかを主に議論しました。
 
CTWPDAの主任専門家であるジュー・グアンチエン氏の発言は次の通りです。グリーンな木材サプライチェーンが世界的に取り入れられるために木材産業は多くの課題を克服しなければなりません。産業全体でのパートナーシップの精神が求められており、最終的に関係者全てが恩恵を受けるでしょう。
 
GGSCネットワークは、情報の共有、協力の拡大、ノウハウの普及によって、世界のサプライチェーンの全パートナー間のより緊密な協力と交流を促します。
 
森林セクターのイメージ改善
本国際フォーラムで議論された中心的なトピックの一つは、伐採は森林減少を引き起こし森林産業は破壊的な媒体であるという世界中で多くの人が抱くなかなか拭えない認識についてでした。木材を原料とする製品や森林産業が気候変動緩和において役割を果たす場合、この見方を変えることが非常に重要です。
 
参加者の間では、違法性の排除が最優先課題である点で明確に意見が一致しました。これは、違法木材は森林セクター全体の評判を下げることとなり、合法な木材の価格を上げることもできず、土地利用としての持続可能な森林経営の競争力を損ねることにもなるからです。木材のサプライチェーンに関わる利害関係者同士の信頼を築くこともまた重要です。これはオープンな対話や透明なプロセスを通じて実現することができます。
 
グリーンサプライチェーンを通じて木材を原料とする材料が合法で持続可能な原産地に由来すると実証することは決定的な要素となりえます。あるスピーカーは「これを実行しましょう。そうすれば木材を原料とする製品に道が開けるでしょう。」

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