森林の再生と計画的な植林

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二次林の林冠を通して太陽が輝く。写真提供: C. Prebble

健全な森林は、何百万あるいは何十億という人々の生活で重要な役割を果たしています。健全な森林は清浄な水を小川や貯水池に注ぎ、何百もの食用動植物を食卓に供し、薬を提供し、木材や薪を求める産業や地域のニーズに応えることができます。定義により、劣化した土地や劣化林は、これらの務めを果たすことができません。水は汚れ、貴重な動植物が姿を消し、木材や薪の供給は減少します。

熱帯地方では劣化林や劣化した土地が広い範囲にわたって存在しており、その面積はさらに拡大しています。森林経営を改善すればこの拡大を食い止めるのに役立つでしょうが、すでに劣化してしまっている8億ヘクタールもの森林や林地に対しては、どのような手を打つべきでしょうか?ITTOはIUCN、国際森林林業研究センター、国連食糧農業機関、世界自然保護基金などのパートナーと協力し、劣化熱帯林・二次熱帯林の再生・管理・復旧のためのガイドライン「Guidelines for the restoration, management and rehabilitation of degraded and secondary tropical forests」を策定しました。これらのガイドラインは、地域および国家レベルの一連のワークショップを通して、政策立案者や実務家に紹介されました。ITTOは森林景観の回復に関する概念と戦略を明確化するために、IUCNと協力して森林景観の回復:森林景観回復の方法と技術の概説と題したマニュアル「Restoring Forest Landscapes: An introduction to the art and science of forest landscape restoration」も制作・出版しました。ガイドラインの実施とマニュアルの利用を促進するために、いくつかの国で国内ワークショップを実施しました。またITTOは、各国政府やローカル・コミュニティーが劣化林や二次林から利益を得るためにそれらを復旧し管理するのを支援するためのフィールド・プログラムの開発も行いました。

ITTOは木材や薪の生産を主な目的とする植林地の設立も支援しています。1993年にITTOは熱帯植林地の設立と持続可能な経営のためのガイドライン「Guidelines for the establishment and sustainable management of planted tropical forests」を発表し、主にコミュニティーによる植林地の設立と経営を促進するためのフィールド・プログラムに資金を提供しました。たとえばトーゴで実施されたITTOプロジェクトでは、コミュニティーが荒れたチーク植林地の収穫、拡張、管理を行うのを支援しました。その過程でコミュニティーは上水道を整備し、診療所を復興し、収入を生むその他の産業を樹立しました。彼らは残っている天然林を保護し、森林を再生するプロセスにも着手しました。

ITTOは、森林面積と森林資源の増加に寄与する、京都議定書のAR-CDMメカニズムに基づく活動も促進しています。これに関連して、AR-CDMプロジェクトを策定する能力を強化するためのITTOプロジェクトが事務局によって実施されています。コロンビアでは、地域住民を巻き込み、AR-CDMメカニズムを通した国際投資家の参加を得て、72,000ヘクタールの森林の劣化を食い止めるプロジェクトが実施されています。470,000トンのCO2の売却に関する同意書が世界銀行によってすでに署名されており、このプロジェクトは潜在的購入者と売り手との仲介を行うブローカーの役割を引き続き果たしています。

ITTOの行動予定については、ITTO Action Plan 2008-2011を参照するか、またはリソースプロジェクト・ポートフォリオをクリックし、森林の再生と計画的な植林に関するITTO活動の詳細をご覧ください。