市場アクセス

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輸出市場へのアクセスの改善は、持続可能な森林経営へ
のインセンティブを高めます。

市場アクセスとは、製品やサービスを輸出市場で自由に取引できる度合いを意味します。実際面では、完全な市場アクセスの追及は、世界貿易の拡大と自由化から最大限の利益を得たいという願望によって動機付けられています。しかし市場アクセスの改善は論議を起こしやすい困難な課題であり、政府は(多くの場合、国内産業を保護するために)関税障壁、非関税障壁、その他の市場障壁など、多数の保護貿易政策をとることで貿易を規制し続けています。

林産物の国際貿易は、世界貿易機関(WTO)とその前身機関を通した一連の多国間貿易交渉から利益を得てきました。ほとんどの林産物の関税が大幅に引き下げられ、関税の束縛による不確実性と傾斜関税の範囲の両方が削減されました。しかし、国内加工の促進、持続可能な経営がなされている森林からの産物の促進、持続不可能な方法や違法な方法で生産・取引された林産物の輸入制限などを目的とした障壁(特に非関税障壁)が継続的に使用されていることが、多くの林産物の市場アクセスに影響を及ぼしています。

丸太や用材などの一次木材製品に対する関税のほとんどは、すでに低レベルまたはゼロ・レベルに引き下げられています。したがって、高価値製品や加工製品に対するタリフ・ピークや傾斜関税を含む関税の削減または撤廃、および既存の非関税障壁の排除が、林産物・森林サービスの市場アクセス拡大を目指したWTOにおける今後の貿易交渉の焦点になります。

市場アクセス機会を高めることは、各国が必要な財源を確保し、持続可能な森林経営を促進する国策を実施するのに役立つとITTOは認識しています。したがって、市場アクセスを改善して木材の無差別貿易を促進することはITTO活動の重要な側面です。ITTOは世界木材アニュアルレビューに基づいて定期的に政策協議を行うほか、随時依頼される関連問題に関する具体的な調査を実施しています。たとえばITTOは1999年2002年に市場アクセスに関する調査を行い、1997~1998年のアジア市場の沈滞が熱帯材取引に及ぼした影響の範囲と意味に関する評価も行いました。製品基準と技術規制の影響について、およびドーハ開発アジェンダとの関連における関税、交渉、交渉プロセスについてのITTO調査も実施しています。また、多くのITTOプロジェクトに、市場アクセスに関連した要素が含まれています。

ITTOの行動予定については、ITTO Action Plan 2008-2011を参照するか、またはリソースプロジェクト・ポートフォリオをクリックし、市場アクセスに関するITTO活動の詳細をご覧ください。