森林火災の防止

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インドネシアのカリマンタンで広い範囲にわたって燃えて
いる火災

かつては非常に火災が起きにくかった熱帯林ですが、近年火災が多発するようになり、かなりの面積が焼失しました。その影響は甚大です。熱帯林の火災は民家、生計手段、野生生物を破壊し、水系を汚染します。煙霧は健康への害や航海の障害となって地域全体を危険にさらし、放出される炭素は大気中に温室効果ガスが蓄積される大きな原因となります。

したがって、熱帯林火災の脅威に対処することが絶対に必要です。しかし熱帯林の火災は非常に複雑な問題であり、無計画に取り組もうとすると失敗します。総合森林火災管理(IFFM)という概念は、森林火災への体系的なアプローチを促すために考えられたもので、効果的な火災管理を行うための総合的なプログラム活動を表しています。伝統的な火災防止・火災鎮静活動だけでなく、予防手段としての人工火災の使用、地域住民の関与、および法的な措置も包含しています。

IFFMは、1997年に発表された、熱帯林における火災管理に関するITTOガイドライン「Guidelines on fire management in tropical forests」の基礎をなしています。このガイドラインには、熱帯諸国が自国の火災管理状況を分析し、状況に対応した実行可能なプログラムを策定するための段階的プロセスが示されています。熱帯地方全体に広く適用できるように書かれたこのガイドラインには、すべての火災プログラムにとって重要な問題が7つのカテゴリーに分類されています。各々のカテゴリーについて、火災管理に影響することが知られているいくつかの原理が示されており、各々の原理について推奨アクションが示されています。ガイドラインを使用する人は、現地の状況を評価し、推奨アクションをそのまま適用するか、状況に合うように修正するか、または実情に合わないものとして拒否するかを判断しなければなりません。

ITTOはプロジェクト・プログラムを通して数カ国の政府と協力して働き、火災管理能力を強化して火災ガイドラインを実施するように働きかけています。また、国際熱帯木材理事会の決定を通して、熱帯諸国がIFFMアプローチの計画や、国際社会からの資金拠出を受けるためのプロジェクト案の策定に際して専門家の援助を受けられるようにしています。これまでに、フィリピン、コロンビア、ペルーの各国に援助を提供しています。

ITTOの行動予定については、ITTO Action Plan 2008-2011を参照するか、またはリソースプロジェクト・ポートフォリオをクリックし、森林火災の防止に関するITTO活動の詳細をご覧ください。