ITTOと横浜市、横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2025で数千人の来場者に感動を与える

2025/05/03

横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2025のITTO・横浜市共同出展ブースに訪れた家族連れ。写真: Paula Sarigumba/ITTO

2025年5月3日から5日までのゴールデンウィーク後半、パシフィコ横浜の展示ホールで開催された「横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2025」は、鮮やかな花々とガーデニング愛好家、そして子どもたちの笑い声で賑わっていました。中でも、国際熱帯木材機関(ITTO)と横浜市みどり環境局との共同展示は、熱帯林の生物多様性の美しさと重要性を訴える魅力的なもので、来場者の注目を浴びました。

ITTOと横浜市は、パシフィコ横浜で熱帯林の暖かさと雰囲気を伝えるために協力しました。写真: Paula Sarigumba/ITTO

ITTOと横浜市の展示ブースでは、本物の熱帯植物や動物のぬいぐるみを展示し、熱帯雨林の雰囲気を再現しました。また、ITTOと横浜市のスタッフおよびボランティアが、折り紙やアートを通じた体験学習の機会を提供し、来場者が熱帯雨林の現状や環境保護活動における自らの役割を考えるよう促しました。ブースは、インタラクティブで教育的なデザインによって関心を呼び起こし、子どもたちや家族連れ、その他の来場者を引き付けました。

中央の「ツリー」は、横浜市内での樹木の選定の際に集められた枝から作られており、教育的な展示であると同時に環境へのコミットメントを象徴しています。来場者は、熱帯林保全に向けた自身の誓いを紙の葉に書き、ツリーに貼るよう促されていたため、ツリーは次第に協力的な取組を表す生きた声明文へと姿を変えました。またこの展示では、横浜市が地元から地球規模の課題まで、環境問題にどのように取り組んでいるか、そしてITTOのミッションへの継続的な支援を通じてその姿勢をいかに示しているかも紹介されました。

ITTOは、横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2025に横浜市長の山中竹春氏をお迎えすることができ、大変光栄に思っております。写真:Soo Min Lee/ITTO

展示会には、横浜市長の山中竹春博士が特別訪問し、横浜市とITTOの強力な協力関係を高く評価しました。山中市長は、熱帯林をテーマにした折紙本の質の高さと、子どもたちからの熱烈な反響に特に感嘆の意を示しました。

東京大学折り紙サークル(ORIST)は、子どもたちにラフレシアの折り方を教える折り紙ワークショップを主導しました。写真: Paula Sarigumba/ITTO

5月3日、ITTOと東京大学の折り紙サークル(ORIST)は、3回の折り紙ワークショップを開催し、幅広い年齢層の参加者に、世界最大で最もとらえどころのない花のひとつであるラフレシアの折り方を教えました。東南アジアの熱帯雨林に自生するラフレシアの花は、直径1メートルを超えることもあり、受粉のためにハエを呼び寄せようと強い匂いを放ちます。しばしば「幻の花」あるいは「悪臭を放つ死体ユリ」と呼ばれるこの花は、葉も茎も根も持たず、ブドウ科のつる植物に寄生して生きています。世界最大という記録を持つラフレシア・アルノルディイを含む28種が知られており、この属は熱帯林で見られる並外れたユニークな花々を象徴しています。

横浜国立大学の小池文人博士が熱帯での樹冠に関する研究を紹介。写真: Paula Sarigumba/ITTO

この日は、横浜国立大学名誉教授の小池文人博士による特別講演も行われ、ネパール、インドネシア、マレーシア、タイの熱帯林での樹冠に関する研究から得た知見が紹介されました。小池博士は、森林生態系を理解することがいかに保全と持続可能な産業を支えるかを強調しました。また、熱帯林の科学と教育の発展における国際協力の重要性も強調されました。

ITTOと横浜市は、魅力的なアクティビティ、インタラクティブな展示、刺激的な講演を通じて、世界の持続可能性における熱帯林の重要な役割を伝え、地域と世界の自然保護に対する市民の理解を深めることに成功しました。

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