持続可能な開発目標

Main SDG introduction

2015年9月、国連サミットで各国の首脳は「持続可能な開発のための2030アジェンダ(2030 Agenda for Sustainable Development)」及びそこに掲げられた17の持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)を採択しました。SDGsは全ての国に対して繁栄を促進しつつ地球を守る行動を起こすよう求めるもので、貧困削減と、経済成長を遂げ、社会のニーズに答え、気候変動に対処し、環境の持続可能性を達成する戦略とが相伴わなければならないと認識しています。

生産性のある熱帯地域の森林の持続可能な経営と持続可能な熱帯木材の貿易が将来の木材需要を充足しSDGsの達成にも資することが次第に明らかになっています。ITTOは、合法かつ持続可能な森林で収穫された熱帯木材の国際貿易の一層の拡大に寄与します。SDGsの全目標、特に目標1(貧困をなくそう)、目標12(つくる責任 つかう責任)、目標13(気候変動に具体的な対策を)及び目標15(陸の豊かさも守ろう)に向けた各国の取組を支援するのにふさわしいと言えます。ITTOは次のような取組を行っています:

次のSDGsからご希望の目標(複数可)を選択するとSDGs達成に向けたITTOの貢献をご覧になれます:


 
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写真撮影:SetsukoN

ITTOは、森林に関する実質的なプログラムを行う国際機関の連合である森林に関する協調パートナーシップ(Collaborative Partnership on Forests:CPF)(リンク先は英語)のメンバー機関です。CPFは、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の促進、この実現のための長期的な政治的コミットメントの強化、持続可能な開発のための2030アジェンダ(2030 Agenda for Sustainable Development)やその他の国際的な開発目標への寄与を目指しています。

この他にも、ITTOは多数の機関、機構及びコミュニティと協力して活動を行っています。ITTOのプロジェクトや活動のほとんどは、政府、産業、地域住民、NGO、研究機関といった様々なパートナーとの協力の下、地方レベル、国レベル、地域レベル及び国際レベルで実施されています。ITTOのパートナーシップは、コミュニティや各国にとって、また地球規模で、目に見える成果を達成するための集合的で戦略的な行動を促すものです。取組む課題は、例えば、気候変動緩和と適応、生物多様性保全、森林再生、熱帯木材貿易と熱帯木材サプライチェーンにおける透明性、非木材林産物と生態系サービスの持続可能な供給、森林に依存する人々の生計です。ITTOは、好ましい変化が生まれるにはあらゆるレベルの利害関係者による積極的な参加が不可欠であると認識しています。

選択した持続可能な開発目標(SDGs)に関連するITTOの貢献
(56 件見つかりました)

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ITTO、2023年における熱帯木材製品の大部分の貿易不振を報告

つくる責任つかう責任 気候変動に具体的な対策を 陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう
2024年12月5日、横浜:消費国の大半で経済成長の鈍化、インフレによる生活費危機、中国の不動産セクターの減速を受け、熱帯木材製品の取引の大部分が2023年に大幅に減少したと、第60回国際熱帯木材理事会の4日目に発表された報告書が示しました。 詳細
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政策に活用できる教訓を生み出すITTOの森林火災プロジェクト

つくる責任つかう責任 気候変動に具体的な対策を 陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう
2024年12月4日、横浜:インドネシアとペルーで完了したITTOプロジェクトはいずれも、森林火災管理に関する貴重な知見を提供し、それらは熱帯林火災管理の新しいガイドライン作成に役立てられる予定であると、第60回国際熱帯木材理事会3日目に発表されたプロジェクト評価が指摘しました。両プロジェクトとも日本政府の資金提供を受けています。




ITTO事務局は各担当者らと緊密に連携し、ITTOプロジェクトを成功裏に実施しています。写真:P.Sarigumba/ITTO



「インドネシアにおける森林・土地火災の管理に関するキャパシティビルディング」プロジェクトは、南スマトラ州、中央カリマンタン州、南カリマンタン州で様々な火災関連活動を行いました。例としては、地域コミュニティで焼却ゼロの実践に関する研修を実施するとともに、土地を焼き払わずに農地 詳細
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市民グループ、森林景観再生におけるコミュニティと女性への支援強化を要請

つくる責任つかう責任 気候変動に具体的な対策を 陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう
市民社会諮問グループ(CSAG)は本日、ITTOは熱帯地域における森林景観再生ガイドライン(英語)のコミュニティ主導による実施への支援を加速し、再生への取組の効果を高め、コミュニティがその恩恵を受けられるようにすべきであるとの声明を発表しました。

この声明は、第60回国際熱帯木材理事会の会期中に開催されたCSAG主催の再生戦略と経験に関するパネルディスカッションの中で発表されました。

CSAGは声明の中で、「ITTOの最高レベルの場において、女性主導の再生への取組の課題と機会が正当に評価されたことを大変うれしく思います。」と述べました。

CSAGは理事会に対し、「ITTOが公表したガイドラインのコミュニティ主導による実施への支援をさらに加速させること」、特に利害関係者の関与、参加型ガバナンスの支援、多様なアプローチを用いて地域の状況に合わせた活動を実施するこ 詳細
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熱帯木材業界団体、ITTOに熱帯木材擁護のための更なる努力を求める

つくる責任つかう責任 気候変動に具体的な対策を 陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう
2024年12月3日、横浜:世界中の木材生産者が輸送コストの高騰に動揺し、熱帯木材セクターが消費者のネガティブなイメージに苦しむ中、貿易諮問グループ(TAG)は本日、ITTOに対し、生産者が木材のトレーサビリティ、合法性、持続可能性に関して行ってきた「驚異的な進歩」を伝えることにより、熱帯木材の需要回復に注力するよう呼びかけました。 詳細
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議論高まる森林減少防止規制

つくる責任つかう責任 気候変動に具体的な対策を 陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう
2024年12月3日、横浜:EUDRとして知られる、欧州連合(EU)の新しい森林減少防止に関する規制は、国際熱帯木材理事会のこれまでの会合で多くの議論がなされてきたが、本日も、第60回理事会の「貿易と市場デー」の一環として注目を集めました。 詳細
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市民グループ、森林景観再生におけるコミュニティと女性への支援強化を要請

つくる責任つかう責任 気候変動に具体的な対策を 陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう
2024年12月3日、横浜:市民社会諮問グループ(CSAG)は本日、ITTOは熱帯地域における森林景観再生ガイドライン(英語)のコミュニティ主導による実施への支援を加速し、再生への取組の効果を高め、コミュニティがその恩恵を受けられるようにすべきであるとの声明を発表しました。 詳細
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議論高まる森林減少防止規制

つくる責任つかう責任 気候変動に具体的な対策を 陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう
EUDRとして知られる、欧州連合(EU)の新しい森林減少防止に関する規制(英語)は、国際熱帯木材理事会のこれまでの会合で多くの議論がなされてきたが、本日も、第60回理事会の「貿易と市場デー」の一環として注目を集めました。

国際林業研究センター-国際アグロフォレストリー研究センター(CIFOR-ICRAF)(英語)のロバート・ナシ事務局長は、EUDRが熱帯木材貿易に与える影響について発表しました。同氏によると、2023年に採択されたこの規則は、EUに輸入されるいくつかの商品および派生製品に関連する森林減少に対応するためのものだということです。

ナシ博士は、EUDRと2013年に導入されたEU木材規則(英語)との相違点を概説し、生産国にとっての主要なリスクと機会について説明しました。また、EUDRについては、改正案を含め不透明な点が残っていると述べました。同規則の施行は遅れており 詳細
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熱帯木材業界団体、ITTOに熱帯木材擁護のための更なる努力を求める

つくる責任つかう責任 気候変動に具体的な対策を 陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう
世界中の木材生産者が輸送コストの高騰に動揺し、熱帯木材セクターが消費者のネガティブなイメージに苦しむ中、貿易諮問グループ(TAG)は本日、ITTOに対し、生産者が木材のトレーサビリティ、合法性、持続可能性に関して行ってきた「驚異的な進歩」を伝えることにより、熱帯木材の需要回復に注力するよう呼びかけました。

TAGは、国際熱帯木材理事会第60回会合の「貿易と市場の日」の一環として発表した声明(英語)の中で、熱帯木材セクターは様々な面、特に輸送コストの面で圧力を受けていると述べました。

「多くの生産国の輸出業者は、海運会社が新型コロナウイルス感染症の世界的大流行や地域的紛争の影響を受け続けていることを理由に、海上輸送運賃やその他の物流コストを引き上げていることに不満を抱いています。」とTAGの声明文は指摘しています。

声明文によると、海上輸送運賃はパンデミック直 詳細
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理事会議長、政治的不透明感が増す中、共通の目的に集中するよう加盟国に要請

つくる責任つかう責任 陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう
2024年12月2日、横浜: 本日開幕した第60回国際熱帯木材理事会(ITTC60 )において、アン・タイラー議長(ニュージーランド)は、ITTO加盟国が一致団結し、持続可能なかたちで経営された熱帯林の重要性とITTOが果たす役割に焦点を当てるよう促しました。 詳細
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熱帯林の未来を形成: 国際熱帯木材理事会 第60回会合

産業と技術革新の基盤をつくろう つくる責任つかう責任 陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう
国際熱帯木材理事会(ITTC)は、2024年12月2日から12月6日まで、活気に満ちた街、横浜で記念すべき第60回会合を開催します。今回の理事会は、一つの節目となるものであり、加盟国、産業界、市民社会の代表、そして持続可能な熱帯林経営と木材貿易に携わる人々にとって、極めて重要な会合となると期待されています。

この会合が重要な理由

熱帯林は、生物多様性を支え、気候を調整し、何百万もの人々の生計を支える、地球の健全性にとって不可欠な存在です。国際熱帯木材機関(ITTO)の意思決定機関であるITTCは、持続可能な森林経営と持続可能な方法で生産された熱帯木材の貿易を促進する上で中心的な役割を果たしています。

今回の第60回会合では、以下のような喫緊の課題に取り組みます。


持続可能な森林経営の推進
気候と生物多様性について世界的 詳細
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タイの国内木材消費を促進:ITTO、タイ、日本の共同事業

つくる責任つかう責任 陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう
新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行は、熱帯木材貿易を含む国際市場を揺るがしました。タイでも、多くの国々と同様に、木材の国際的な需要と価格が大幅に下落しました。この課題に対し、国際熱帯木材機関(ITTO)と日本の林野庁は、タイの木材・木材製品の国内消費を促進するという重要な解決策を推進してきました。

国内消費が重要な理由

世界の木材市場が不安定なため、タイの国内の木材産業を強化することが重要となります。木材製品の国内消費を促進することで、変動する国際市場への依存を減らし、タイの長期的な経済と環境の持続可能性を支えることができます。

そのような方向性への大きな一歩として、木材の合法性と持続可能性に関する政策の改善、利害関係者の関与、木材サプライチェーンの強化が挙げられます。タイが将来を見据えるとき、日本における国内での木材消費の促進の成功は貴重な教訓となり 詳細
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CBD COP16: ITTOと森林に関する協調パートナーシップ、『フォレスト・ファクター』を発行

陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう
2024年10月27日、コロンビア、カリ:生物多様性条約第16回締約国会議(CBD COP16)(英語)が開催され、世界的な生物多様性目標の達成に向け国際社会が結束する中、10月25日に設定された「森林と水の日」(英語)には、森林と水の生態系の保全、回復、持続可能な経営の重要性に焦点が当てられました。これらの取り組みは、昆明・モントリオール生物多様性枠組(Kunming–Montreal Global Biodiversity Framework: KMGBF)(英語)やその他の世界的な環境・気候目標の実現・実施に不可欠です。

フォレスト・ファクターの発表

国際熱帯木材機関(ITTO)は、森林に関する協調パートナーシップ(Collaborative Partnership on Forests:CPF)を通じて、生物多様性条約(CBD)主導による新しい出版物『フォレスト・ファクタ 詳細
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小規模農業従事者による高品質なチークの栽培にさらなる支援が必要-ITTOプロジェクトが先導する

貧困をなくそう 働きがいも経済成長も 陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう
先月、ITTOプロジェクトの一環としてタイで開催された地域ワークショップで、参加者は、小規模農業従事者がチークや他の経済的価値の高い樹種を栽培し、長期的なローテーションで高品質な木材を持続的に生産する取り組みを支援するため、小規模農業従事者への実行可能な資金スキームを提供するよう提言しました。ワークショップではまた、ITTOプロジェクトがこの取り組みをどのように支援するかについての議論も行われました。 詳細
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木材に関する国際フォーラム、合法的で持続可能な木材サプライチェーンのための行動枠組みを発表

貧困をなくそう 質の高い教育をみんなに ジェンダー平等を実現しよう 働きがいも経済成長も つくる責任つかう責任 気候変動に具体的な対策を 陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう
グローバル・リーガル&サステイナブル・ティンバー・フォーラム( Global Legal and Sustainable Timber Forum: GLSTF)は、木材サプライチェーンの関係者間の国際的な協力を強化し、木材産業の持続可能な発展を促進し、持続可能な開発目標(SDGs)と気候変動への闘いに貢献するため、「合法的で持続可能な木材サプライチェーン促進のための行動枠組み」を発表しました。 詳細
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ITTOが支援する持続可能なチークがIUFRO世界大会で注目される

貧困をなくそう つくる責任つかう責任 陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう
先週スウェーデンのストックホルムで開催された2024年国際森林研究機関連合(IUFRO)世界大会の5日目のセッションで、ITTO職員とパートナーは、持続可能なチークの動向と発展に関する最新情報を提供しました。 詳細
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熱帯の国際デー:アマゾンでのコミュニティ林業の成功を紹介するITTOビデオ

貧困をなくそう ジェンダー平等を実現しよう つくる責任つかう責任 気候変動に具体的な対策を 陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう
世界が国際熱帯デーを迎えるこの日、持続可能な森林経営(SFM)が熱帯諸国の何百万人もの人々の生計と希望をいかに支えているかを示す、アマゾンのコミュニティ林業についての新しいビデオを紹介します。 詳細
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ITTO、イノベーションが熱帯林業による世界の持続可能な開発への貢献を高めると発言

産業と技術革新の基盤をつくろう パートナーシップで目標を達成しよう
木材追跡から政策策定までの幅広い分野におけるイノベーションは、熱帯地域における持続可能な林業の中心に存在するものであり、同セクターによる持続可能な開発への貢献を拡大させます。 詳細
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森林科学とビジネスの連携強化には投資拡大が鍵、と専門家

産業と技術革新の基盤をつくろう パートナーシップで目標を達成しよう
世界的な課題に対応し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献するための革新的なソリューションを得るためには、林業に関するビジネスと科学をより緊密に連携させる必要があります。効果的なビジネスと科学のパートナーシップを育むためには、さらなる投資が不可欠です。 詳細
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ITTOとUNCCD、砂漠化および干ばつと闘う世界デーに、土地の回復のために団結

貧困をなくそう すべての人に健康と福祉を ジェンダー平等を実現しよう 気候変動に具体的な対策を 陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう
ITTOは、砂漠化および干ばつと闘う世界デーのこの日に、国連砂漠化対処条約(UNCCD)、および、生態系の健全性と地域住民、コミュニティ、国家のウェルビーイングを確保する手段として荒廃した景観の再生と熱帯林の持続可能な経営に取り組むすべての政府、ステークホルダーと連携していくことを表明します。 詳細
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木材貿易措置の弊害を避けるため、アフリカでの能力構築が喫緊に必要

貧困をなくそう 働きがいも経済成長も 産業と技術革新の基盤をつくろう つくる責任つかう責任 気候変動に具体的な対策を 陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう
ITTOは、コンゴ盆地の重要な森林セクターと木材産業がEUによる森林減少防止に関する規則(EUDR)およびその他の国際貿易措置の要件を満たすことができるようにするため、同地域のキャパシティ・ビルディングとトレーニングの必要性により配慮するよう求めました。 詳細