ITTOと横浜市、熱帯林について学ぶ夏の特別授業を開催

2023/08/24

子どもアドベンチャーカレッジでプレゼンテーションを行うITTOの坂井正子職員。写真 R. Carrillo/ITTO

ITTOと横浜市は2023年8月16日、パシフィコ横浜の横浜国際協力センターで「子どもアドベンチャーカレッジ」を共催しました。本イベントでは、小学校5,6年生を対象に、環境問題や健康で持続可能な社会における熱帯林の重要性についての認識を高めることを目的に、講義や演習を行いました。

横浜市環境創造局は、食物連鎖における生物多様性の役割についてなど、自然の生態系と横浜市民の生活とのつながりについてのセッションを行いました。

ITTOの職員は、横浜市民が様々な物やサービスを通じて熱帯林の恩恵を受けていることを、ITTOのプロジェクトを用いて説明しました。日本政府が資金を提供した同プロジェクトは、インドネシアの北スラウェシにある森林コミュニティがチュンパカ(日本名:キンコウボク、エルメリリア亜種)の保全と持続可能な利用を強化することを支援しています。チュンパカは古くから、伝統的な木造家屋や楽器、手工芸品の材料として使われてきた在来樹種ですが、過剰伐採により自然林が減少してしまいました。ITTOプロジェクトは、地元の人々がこの種の植林地をつくり、チュンパカの栽培と保護に関する知識を深めることを可能にしました。また、プロジェクトに参加した3つの地区で18ヘクタールの実証圃場を開発し、この種の持続可能な経営を確実にするための育林技術を文書化しました。

講義の最後には、生徒たちが熱帯林とのつながりや、森林保全と持続可能な利用を促進するために自分たちができる行動について振り返りました。その後、子どもたちはITTO本部を訪問しました。

このイベントには、午前と午後の2回で21名の子どもが参加し、その多くに保護者が同行していました。

子どもアドベンチャーカレッジでプレゼンテーションを行うITTOの石井香奈子職員。写真:R. Carrillo/ITTO
子どもアドベンチャーカレッジで小学生と交流するITTOのクリスティーナ・ホーゲン職員。写真:R. Carrillo/ITTO
子どもアドベンチャーカレッジでITTO本部を訪問する小学生たち。写真:R. Carrillo/ITTO
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