ITTOは国際森林デーに新しい刊行物を2冊出版しました

2015年3月20日

ITTOは2015年3月21日の国際森林デーを記念して、熱帯地域における持続可能な森林経営に向けてその継続的な進展を支援するために主要な刊行物を2冊出版しました。2015年国際森林デーのテーマは森林、気候、変動で、森林と気候変動の強い結びつきを強調し、気候変動の緩和と適応の方法のひとつとして世界中で森林を支援することを呼びかけています。本日ITTOから出版された刊行物はこのテーマに取り組んでいます。

「熱帯天然林の持続可能な経営に関するガイドライン」は、1990年にITTOが初めて出版した熱帯天然林の経営に関する政策方針に関する文書を改訂したものです。この文書は森林経営者が森林の生み出す生産物や環境サービスの持続可能な供給を確保できるように熱帯天然林の持続可能な経営を計画し、実行し、評価する際の手助けとなるように出版されました。今回改訂されたガイドラインは過去25年に蓄積されたかなりの量の新しい知識と、気候変動によってもたらされた持続可能な熱帯林経営に関する広範囲の問題や機会を活かしています。

「ITTOプロジェクトにおける炭素利益の数量化に関する技術ガイド」は、森林経営者が森林プロジェクトから享受できる炭素の利益を測定する方法を段階的にアドバイスします。それによって、森林や寿命の長い森林生産物における、森林に関連した炭素排出を減少し炭素を隔離するための、REDD+や他の支払いスキームが提供する機会を利用することができます。このガイドは主にITTOのプロジェクトマネージャー向けですが、それ以外の森林経営者が持続可能な森林経営から生み出される炭素の利益を見積もり、資本にするための手助けにもなります。

ITTOは国際森林デーにこれらの2冊の刊行物を出版して、他の国際機関、国家機関、地域機関と共に、また、世界中の人々と共に、地球の現在と未来のために森林の重要性を称えます。