本書は、ITTOプロジェクトPD 635/12 Rev.2 (F): 「マレーシア、サラワク州プロン・タウ国立公園周辺地域の管理と地域社会の参加」 の下で実施された研究結果をまとめています。このプロジェクトでは、プロン・タウ国立公園周辺地域が同公園の保護地域のセーフガードの役目を果たしたり、地域住民が利用する資源を確保するにあたって、重要な役目を果たせることを実証しています。このアプローチを採用して、同プロジェクトは保護地域内の生物多様性保全と生活の向上に焦点を当てたサラワク州で以前行われたプロジェクトを補完する形にもなりました。今回のプロジェクトは、1980年後半に開始したサラワク州とITTOとの間で行われてきた林業と生物多様性保全に関するコラボレーションの成果であり、この報告書が熱帯地方における持続可能な緩衝地帯の管理という役割について、またさらに今後の取り組みにも貢献することでしょう。
