日本政府がタイ・カンボジア越境地帯の保全プロジェクトに資金供与

2010-10-29

CBDとITTO共同イニシアティブにおけるタイ・カンボジアTBCAプロジェクトについての調印式。(左から右)H.E. Dr. Y. Kimsean, Secretary of State of the Ministry of Environment (カンボジア)、H.E.Mr.S.Khunkitti (Minister of Natural Resources and Environment、タイ)、Mr.E.ZeMeka (ITTO事務局長)、伴野氏(日本国外務副大臣)、近藤氏(日本国環境副大臣)、Mr. A. Djoglaf (CBD事務局長)

ITTOプロジェクトのカンボジア王国及びタイ王国に対する"メコン森林保護地域の越境生物多様性保全計画"に関する書簡の交換が名古屋市のCBD COP10で10月28日(木)に日本の伴野豊外務副大臣とエマヌエル・ゼ・メカITTO事務局長との間で行われました。カンボジア、タイ両国のエメラルド・トライアングル越境森林保護地域では生物多様性が豊富です。しかし、違法な伐採や農地への転換などによって、移動型野生生物の生息圏が分断された他、2000年までにこの地域の原生林の3分の2が失われたと見られています。本プロジェクトでは200万ドルを超える予算でこの地域の原生林の分断と消失された森林の再生に取り組みます。このプロジェクトは本年初めにCBD事務局とITTOで交わした覚書にある広範囲な活動目的実施にも貢献するものであります。ITTOは数年に渡り、日本、スイス両政府からの共同資金により実施されたプロジェクトを通じて、エメラルド・トライアングル地域での森林保護と持続可能な地域開発に資金提供を行っています。