CBD COP16: ITTOと森林に関する協調パートナーシップ、『フォレスト・ファクター』を発行

2024-10-27

2024年10月27日、コロンビア、カリ:生物多様性条約第16回締約国会議(CBD COP16)(英語)が開催され、世界的な生物多様性目標の達成に向け国際社会が結束する中、10月25日に設定された「森林と水の日」(英語)には、森林と水の生態系の保全、回復、持続可能な経営の重要性に焦点が当てられました。これらの取り組みは、昆明・モントリオール生物多様性枠組(Kunming–Montreal Global Biodiversity Framework: KMGBF)(英語)やその他の世界的な環境・気候目標の実現・実施に不可欠です。

フォレスト・ファクターの発表  

国際熱帯木材機関(ITTO)は、森林に関する協調パートナーシップ(Collaborative Partnership on Forests:CPF)を通じて、生物多様性条約(CBD)主導による新しい出版物『フォレスト・ファクター:昆明・モントリオール生物多様性枠組の実施における森林の保護、再生、持続可能な経営の役割』(The Forest Factor: The Role of Protection, Restoration, and Sustainable Management of Forests for the Implementation of the Kunming-Montreal Global Biodiversity Framework)(英語)の発行を支援できることを嬉しく思います。

同書では、森林の生態系とKMGBFの大いなる関係性を掘り下げて分析しています。森林の生物多様性を持続可能なかたちで管理することが、KMGBFの目標を達成し、気候変動、持続可能な開発、地球環境の健全性に取り組むために不可欠であると強調しています。
 
フォレスト・ファクターの要旨

  • 森林の生物多様性とKMGBF: 森林の保全と持続可能な経営が、ほぼすべての生物多様性目標の達成を推進できることを説明しつつ、5年以内にKMGBFの目標を達成するための明確な道筋を示しています。
  • 行動のための道筋: 政府、組織、企業がKMGBFの目標に沿った取り組みを行うための実践的な政策提言を提示しています。
  • 経済価値と環境価値: 森林の経済的意義と、森林破壊による生物多様性の損失がもたらす大きな犠牲について洞察しています。
  • 気候変動と生物多様性: 森林が気候調節に果たす役割を強調し、炭素貯留、水の管理、淡水や海洋の環境を支える生態系サービスへの貢献を強調しています。

森林減少を逆行させ、劣化を食い止め、森林生態系の健全性を向上させるための実行可能な解決策について学ぶために、ぜひ『フォレスト・ファクター』(The Forest Factor)(英語)をご覧ください。
 

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森林に関する協調パートナーシップCollaborative Partnership on Forests: CPF)は、持続可能な林業への世界的な移行を推進する16の国際組織からなる連合体です。CPFのメンバーは共に、喫緊に不可欠である森林の保護と回復に取り組んでいます。