New timber trade portal launched

2016年1月14日

木材(主に熱帯木材)の合法的貿易を強化・促進していくことを目的としたワンストップのオンライン情報プラットフォームが欧州木材貿易連盟(ETTF)によって公開されました。この公開事業をITTOでは隔年事業プログラムの一環として支援しています。ポータルでは世界の木材貿易業者やその他のユーザーに林業や木材生産国における木材の合法性要件に関する情報提供を行っていきます。熱帯木材貿易に関する情報を大規模に集約、管理する初の試みであり、今後、木材のサプライチェーンにさらに透明性をもたらすのではと期待されています。
 
近年、熱帯木材輸入業者は特に木材製品の合法性や原産地証明のための要件を満たすために、新たな、そして厳しい条件に対して適応せざるを得ませんでした。各種規制のデューデリジェンスの要件を満たすために、輸入業者はサプライヤー(供給者)が国の法令にきちんと従って事業を行っていることを示す書類を取得する必要があります。こうした中、今回の木材貿易ポータルを立ち上げたことで、世界中の輸入業者は供給国で適用される法律および規制に関する情報にすぐにアクセスできるようになりました。

プロジェクトパートナー
プロジェクトはITTOと欧州持続可能な熱帯木材連合からの財政支援を受けています。また、オランダのコンサルティング会社であるフォームインターナショナルが今回のウェブサイトを開発、国別プロフィール(後述参照)の作成にあたりました。産業、木材合法性に関する情報については、FAO、ITTO、国際貿易センターと欧州連合森林法施行・ガバナンス・貿易(EU FLEGT)等から収集しています。ウェブサイトが常に最新の状態を保てるように、専門家や情報源および貿易業者が持つ広範なネットワークによって様々な情報提供とレビューが行われています。

国別プロフィール
本ウェブサイト上に最初に掲載された国はコートジボワール、ガーナ、ガイアナ、インドネシアで、すべて重要な熱帯木材輸出国です。次はブラジル、カメルーン、中央アフリカ共和国、コンゴ共和国、スリナム、ベトナムが掲載予定です。、2016年半ばまでには中国、コンゴ民主共和国、エクアドル、ホンジュラス、ガボン、インド、リベリア、マレーシア、ミャンマー、パプアニューギニア、ペルー、ロシア、ウクライナのそれぞれの国別プロフィールが追加される予定です。
 
木材貿易ウェブサイトへ訪問された際は、国別プロフィールのレビューボタンを押して情報の追加や経験を共有することができます。
 
詳細については下記担当者までお問い合わせください。
フォームインターナショナル(www.forminternational.nl) 担当:アンドリース・ポリンデール(a.polinder@forminternational.nl)、クリスティン・ナージェン(c.naaijen@forminternational.nl
ETTF(www.ettf.info)担当:アンドレ・デ・ボーア(a.deboer@ettf.info
木材貿易ポータル:timbertradeportal.com