Tropical timber gets better rap in market place, and time is now right to raise its profile, says 2015 Annual Market Discussion

2015年11月19日

2015年ITTO年次市場ディスカッションの講演者。写真提供:N. Tamura, ITTO

マレーシア、クアラルンプール: 近年、熱帯木材に対する認識が非常に高まっています。マレーシアのクアラルンプールで開催した第51回国際熱帯木材理事会の一つとして11月18日に実施した年次市場ディスカッションで、講演者はこのように述べました。
 
ITTO貿易諮問グループ主催の年次市場ディスカッションでは、熱帯木材貿易業界をリードする代表者やこの分野でのスペシャリストのプレゼンテーションのほか、国際熱帯木材機関が掲げる民間企業の参加促進の強化について、コンサルタントのジェームス・ガサナ氏が発表しました。
 
貿易諮問グループはステートメントで、熱帯木材貿易業者が市場で自社製品の認知度を高めるとともに、競合他社や他の代替製品によって市場シェアを奪われていた状況を変えるには今が最適だと述べました。熱帯木材セクターは木材製品が合法的で信頼できるということを実証してきました。だからこそ、今まさに木材を指定し使用する機会のある専門家、建築家、エンジニアやデザイナーにこのことを周知する必要があります。 
 
貿易諮問グループの目的を促進するための方法として、これまでも熱帯木材理事会に対して民間企業とのさらなる連携強化の構築を求めてきました。2014年にはまた、民間企業の専門知識とITTOのリソースを「融合」することで民間木材セクターをより良く活用できる戦略作りに関して、革新的なアイデアを探求することを提案しています。
 
ガサナ氏の報告書では他の国際機関が民間木材業界と始めた取り組みに関してその概要をまとめており、ITTOがどのように同様の戦略を構築していけるかについても示唆しています。

 
「民間企業とのパートナーシップを結ぶための戦略が欠如することは、一連のITTO行動計画の目標達成に向けてITTOと民間企業が協力するという、両者の期待に明らかに反しています」とガサナ氏はプレゼンテーションの中で訴え、「したがって、より良く定義された革新的なパートナーシップを構築することで、この状況を改善できるでしょう」と述べました。
 
年次市場ディスカッションの発表資料ならびに第51回国際熱帯木材理事会に関する資料はwww.itto.intよりご覧いただけます。
 
Earth Negotiations BulletinENB; 地球交渉速報)による理事会日報(英語)はhttp://www.iisd.ca/forestry/itto/ittc51/から入手できます。