熱帯林のための830万米ドルの新たな資金提供

2014年11月8日

第50回閉会式 写真提供:IISD Reporting Service

プロジェクト、テーマ別プログラム及び他の活動に資金提供

2014年11月8日、横浜。国際熱帯木材理事会の第50回総会の閉会式で、持続可能な森林経営下で合法的に伐採された熱帯木材の国際貿易の拡大、多様化を推進し、また、熱帯木材の生産林の持続可能な経営を促進する、国際熱帯木材機関(ITTO)の事業を継続するために830万米ドルの資金が追加提供されたことが発表されました。また、理事会は2015年-2016年の新たな2ヵ年事業計画を承認しました。

この追加資金により、コートジボアールの劣化林の修復、カンボジアのREDD+による持続可能な森林経営(SFM)、グアテマラの中小規模の林業事業体の開発、ペルー及びインドネシアのタラ及びセンパカプランテーションの経営、アフリカの森林のSFMの推進、マレーシアのコミュニティ林の経営などのプロジェクトが支援されます。
 
 また、新たな2ヵ年事業計画に拠出された資金は、男女同権のガイドライン、SFMの基準と指標に関する追加事業、ITTO-CITESプログラム、マングローブ林に関するワークショップ、2015年10月に韓国で開催される国際荒野火災会議の支援、ITTOメンバー国の木材産業のウェブ上でのプロフィールの開発、統計データ収集の強化、森林エクステンションサービスの支援、世界関税機構との共同事業及びITTOガイドラインの評価調査を実施するために使われます。さらに、フリーザイラ・フェローシップ基金及び貿易と市場透明性に関するテーマ別プログラムに追加資金が提供されました。

総会の開催中に、中央アフリカ共和国政府が国際熱帯木材協定2006に加盟し、ITTOの加盟国はこれまでで最高の70カ国に達しました。

新事務局長の選出に関しては集中的に交渉が行われましたが、結論が出ず、来年の理事会に持ち越されることになりました。

今回の理事会での資金は、日本政府、欧州連合、アメリカ合衆国、ドイツ、オランダ、中国、韓国、APFNet、住友林業及び日本木材輸入協会から提供されました。

理事会はITTOの統治機関で、1年に少なくとも1回集まり、持続可能な熱帯林経営と持続的に生産された熱帯木材の貿易の促進を図ることを目指して広範囲にわたる問題について議論します。第51回理事会は2015年11月16日から21日までマレーシアのクアラルンプールで開催される予定です。

ITTO及び第50回理事会総会に関する詳細は下記のウェブサイトをご覧ください。
www.itto.int.

Earth Negotiations Bulletinによる第50回理事会総会の毎日の報道は下記のウェブサイトをご覧ください。
http://www.iisd.ca/forestry/itto/ittc50/
 
写真
2014年11月3日
2014年11月4日
2014年11月5日
2014年11月6日
2014年11月7日
2014年11月8日

プレゼンテーション
2014年11月3日総会
2014年11月3日委員会
2014年11月4日総会
2014年11月4日委員会
2014年11月5日総会
2014年11月5日委員会
2014年11月6日総会
2014年11月6日委員会
2014年11月7日総会
2014年11月7日委員会