スリナムが国際熱帯木材協定2006に加盟

2014年3月7日

スリナムはITTOの基準と指標を使って森林経営の状況を報告しています。写真提供:SBB, スリナム

スリナム政府は2014年2月28日に国際熱帯木材協定2006年に加盟し、協定39条(4)に基づいて68番目の加盟国になりました[1]。

スリナムには1480万ヘクタールの森林があり[2]、国全体のおよそ91%を占めています。3種類の生物地理区に応じて3つの広大な森林地域に分けることができます[3]。まず、北部の沼沢地林、マングローブ林、尾根林及び湿潤林で構成されている水生林、次にサバンナ地帯の乾性サバンナ林、さらにギアナ高地に位置する主に中生湿潤林があります。これらの森林地域は順に以下のような森林タイプで構成されています。 

  • 高地の乾燥地林(雨林)-1330万ヘクタール
  • 高地のサバンナ林あるいは乾燥常緑樹林 - 13万2千ヘクタール
  • 低地のサバンナ林 - 1万8千ヘクタール
  • 高地の沼沢地林 - 48万3千ヘクタール
  • 低地の沼沢地林 - 23万9千ヘクタール
  • マングローブ林 - 10万ヘクタール
  • 湿潤林 -46万8千ヘクタール
  • 尾根の林ー3万5千ヘクタール 
これらの森林には600以上のさまざまな樹種が見つかっています。そのうち約50種はAクラスの商業樹種、また100種あまりがBクラスの商業樹種として知られています。これらの多くの樹種は建築用あるいは家具製造に必要とされる木材の厳しい条件に適していることが証明されています。
 
木材の収穫には、伐採権、コミュニティ林及び偶発的な伐採ライセンス(incidental cutting licenses)(ICLs)などのさまざまなシステムがあります。2010年のはじめには、総面積122万ヘクタールの森林に68の伐採権がありました。
 
スリナムには広大なほとんど人の手が入ったことのない森林資源があり、世界的に重要な炭素バイオマス及び生物多様性の宝庫です。
 
ITTOはスリナムと協力して森林資源の持続可能な経営を進めていきます。
 
スリナムは1998年8月に初めて国際熱帯木材協定1994に加盟しました。
 
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[1] http://treaties.un.org/doc/Publication/CN/2014/CN.99.2014-Eng.pdf
[2] 森林資源評価2010 (FRA 2010) による数字 http://www.fao.org/forestry/fra/fra2010/en/
[3] 熱帯森林経営の状況2011ITTO
http://www.itto.int/sfm/