Changing market landscape for tropical timber

2014年11月6日

TAGコーディネーター、バーニー・チャン氏  写真提供:K. Sato/ITTO

ITTOの貿易諮問グループによるITTO年次市場討論2014が11月5日(水曜日)に開催されました。今回TAGが選んだテーマは「国内及び新たな国際市場ー変化する市場動向」で、アジア、ラテンアメリカ、アフリカを通して見られる近年の経済成長を反映しています。この成長により、世界の木材製品市場の本質が変わりつつあり、木材製品の需要が西から東に徐々に変移しています。
 
国際木材製品協会(アメリカ)、ブラジル機械加工木材協会((ABIMCI), タイ木材協会、木材財団(南アフリカ)その他のコンサルタントによる発表が行われました。

発表者たちはブラジル、南アフリカ、タイにおける国内木材市場の成長に焦点を当てる一方、多くの従来の市場で熱帯木材の需要が減少していることも指摘しましたが、木材及び木材製品の持続可能性と合法性に関する公的支援を呼びかける明確なメッセージを発信することによって、熱帯木材は市場のシェアーを取り戻すことができると強調しました。
 
TAGコーディネーターのバーニー・チャン氏(マレーシア)も市場討論の中で貿易声明を発表しました。チャン氏は、TAGは市場シェアーの減少、熱帯木材及び木材製品の競争力の低下に関する理由について十分理解しているが、今必要なのは、この問題に取り組むための包括的な戦略である、と指摘しました。

チャン氏は、発展のためのECコミッショナーの最近の発言を引用し、「民間セクターが発展に寄与する影響は現在広く認識されており、世界中の資金提供者は民間セクターと効果的に協働して、雇用を創出し、収入、物品及びサービスを提供し、革新を向上し、経済的、社会的、環境的な繁栄のために必要な公的な収入を生み出すための方法を模索しています。」と述べました。

TAGはまた、熱帯木材及び木材製品を環境にやさしい素材として選択できるような市場での立場と技術的な基盤を継続的に向上するためにすべての利害関係者を支援するような包括的かつ革新的な戦略を立てるための資金がITTOに提供されるべきだと提案しました。このような戦略は、熱帯林と国際熱帯木材貿易の将来を確保するために、ITTO、公共及び民間セクターがこれまで蓄積してきた経験や専門性を活用するべきです。

ITTO及び第50回理事会総会に関する詳細は下記のウェブサイトをご覧ください。
www.itto.int.

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http://www.iisd.ca/forestry/itto/ittc50/