持続可能な林業に向けた対策を講じて

2018-05-10

ペルーのプカルパにあるIndustrias del Machihembrado Daniellaで作業員が家具工場で椅子を組み立てる様子。写真提供: E. Sangama

持続可能な林業は、家庭から地球規模に至るまであらゆる規模で関わりがあります。ある種の再生不能な資源については、この先数十年で枯渇するだろうと言われていますが、それに対する需要はとどまる事はないでしょう。資源の逼迫が起こるかもしれませんが、林業はこれを回避し、重要な環境サービスを提供することができるのです。

TFU最新号の中で、ゲアハート・ディタレITTO事務局長(3ページ)は、食料と同じく、つまり不可欠なものとして林産物を捉えるという議論を展開しています。再生不能な物質や化石エネルギーの代替品を含めて、世界では今後数十年間に森林製品の供給増が大幅に求められています。ディタレ博士は、このことは森林を必要とする需要者側が対策を講じて、森林を持続的に管理できるよう森林生産者にインセンティブを与えることで上手く対策が立てられるのではと考えています。そしてITTOはこの点において、現地でのプロジェクトにおける幅広い経験と長期的な政策立案の役割を踏まえ、加盟国を支援できるバランスの取れた立場にいると述べています。