ITTO事務局長、森林に関する「変革的行動」のための投資拡大を求める

2023年5月23日

国連森林フォーラム第18回会合で、変革的行動に関するパネルのモデレーターを務めるシャーム・サックルITTO事務局長(左)。写真:Angeles Estrada Vigil, ENB/IISD

2023年5月23日、横浜:シャーム・サックルITTO事務局長は、多様な製品や恩恵、サービスを提供する森林、とりわけ熱帯林の真の価値と重要性を認識するために、森林投資の規模を拡大する必要があると、2023年5月9日に開催された国連森林フォーラム(UNFF)の第18回会合の「変革的行動に関するパネル」で発言しました。

サックル事務局長は、多国間または地域の資金提供機関や銀行が参加したUNFF18パネルのモデレーターとして、世界森林目標2、3、4、5、6に示されたUNFFテーマ別優先事項を2030年までに確実に達成するために、国や組織、関係者が取るべき変革的行動について、議論を促進しました。

サックル事務局長は、世界森林目標およびターゲットや、持続可能な開発目標(SDGs)、さらに昆明・モントリオール生物多様性枠組(日本語)を含む他の国際公約の関連性を強調しました。

パネルメンバーであるウルリッヒ・アペル氏(地球環境ファシリティ)、ミッコ・オリカイネン氏(適応基金)、ヴァネッサ・アシー氏(アフリカ開発銀行)、チンフォン・ジャン氏(アジア開発銀行)は、それぞれの組織が森林への融資を促すために行っている重要かつ革新的な活動に焦点を当てました。近年、森林への融資は増加しているものの、林業、生物多様性の保全、気候変動の緩和と適応におけるグローバルなコミットメントを達成するうえで、十分な資金を活用していくためには、さらに多くの取り組みが必要であると確認されました。

パネルディスカッションの詳細については、UNミーティング・カバレッジ(英語)とアース・ネゴシエーション・ブレティン(地球交渉速報)(英語)でご覧いただけます。