FLEGT独立市場監査の進展

2017年4月20日

ITTOは4月1日に、FLEGT独立市場監査(IMM)プログラムを再開しました。IMMはパートナー国と欧州連合(EU)において、FLEGT二ヵ国間パートナシップ協定(VPAs)が木材貿易と市場へ及ぼす影響を様々な基準に照らし合わせてモニターします。今年のIMMの活動の焦点は、2015年と2016年のデータをもとにVPAパートナー貿易の流れを分析した最新情報と、以前調査した4か国(ドイツ、ガーナ、スペイン、イギリス)の市場の追跡調査、及び、インドネシア、ベルギー、フランス、イタリア、オランダでの新しいスコーピングスタディの準備をすることにあてられます。特に、初めてFLEGT認証木材製品をEUに輸出する国となるインドネシアに重きが置かれます。現在IMMに参加しているEUの7か国が、EUにおけるVPA国からの熱帯木材製品の輸入量の約90パーセントを占めています。

新主席コンサルタントのサラ・ストークとIMM市場・テクニカルアナリストのルパート・オリバーがIMM2015‐2016年次報告書を完成し、IMM通信担当者の国際ネットワークを再起動し、さらに拡大しようとしているところです。IMMのウェブサイトと年4回のニュースレターも作成中です。

最初の成果としては、2004年から2014年までのVPAパートナーの木材生産高と同時期のVPAパートナー国からのEUや他の地域への貿易の流れを分析したIMMベースラインレポートと、VPAパートナー国のガーナとEU内のドイツ、スペイン、イギリスの初期の市場スコーピングスタディがあります。IMM関連の報告書やデータはすべてITTO websiteでご覧になれます。

IMMは、EUと木材供給国間でのVPAの実施を支援するために、ITTOが数年にわたって監督し、EUが資金を提供しているプロジェクトです。VPAは、合法的な伐採及び合法的に認証された木材の貿易を促進するためのEUの方針を規定する、EUの森林法施行・ガバナンス・貿易(FLEGT)の行動計画にとって大変重要です。

インドネシア, ベルギー, フランス, イタリア, オランダのIMM通信担当者を現在募集中です。