ITTOのプロジェクトによりブラジルの木質フローリング産業の効率性と競争力が向上

2013年9月25日

木質フローリングを製造するために木材の小片を接着中のブラジル人の作業員 写真:R.Carrilo/ITTO

ITTOが2011年に資金提供をしたプロジェクトPD433/06 「ブラジルの木質フローリングの生産チェーンの持続可能なモデル」の終了が間近となりました。
 
このプロジェクトはブラジル国立硬材フローリング協会 (ANPM)により実施され、ブラジルの木質フローリング産業の効率性と競争力を向上させる見込みのある結果を出しています。プロジェクトの主要な成果の一つは木質フローリングの生産に以下のような低利用木材種(LUS)を使用したことです。

  • Angelim vermelho - Dinizia excelsa Ducke
  • Itaúba amarela - Mezilaurus lindaviana Schwacke & Mez
  • Cedrinho - Erisma uncinatum Warm.
  • Cupiúba - Goupia glabra Aubl.
  • Pequiá - Caryocar villosum (Aubl.) Pers.
  • Angelim da mata - Hymenolobium excelsum Ducke
  • Maparajuba - Manilkara bidentada (A. DC.) A. Chev.
  • Timborana - Piptadenia gonoacantha (Mart.) J.F.Macbr.
  • Sucupira amarela - Bowdichia nitida Spruce ex Benth.
  • Tachi preto - Tachigali myrmecophyla (Ducke) Ducke
  • Tanibuca folha pequena - Buchenavia parvifolia Ducke
  • Mandioqueira escamosa - Qualea paraensis Ducke
  • Castanha sapucaia - Lecythis usitata Miers
  • Jarana amarela - Lecythis poiteaui O.Berg
 
もう一つの重要な成果は生産チェーンを通して木屑の管理を向上させる数々の提案をしただけでなく、木質フローリング産業の品質保証制度を作ったことです。提案の中には、よりよい方法での木材の伐採、製材及び乾燥から、木質フローリング材の新製品を製造する際の小さな木片や木材タイルの使用まで、生産チェーンにおける木材の使用を最大限にするための実用的な解決法が含まれます。
 
また、フローリングに使用できなかった木屑や端材を利用する方法、たとえば、小さな木材製品及びハンディクラフトの製造、エネルギー生成、コンポスト並びに木材抽出物の生産なども提案しています。
 
ANPMは木質フローリング生産チェーンにかかわる利害関係者に向けて、2013年9月24日ー27日にベレンで行われている第一回アマゾン林業フェアーでビデオを公開し以上の結果を報告しています。

ビデオ

このプロジェクトに関しての詳細は、www.pimads.orgをご覧になるか、ITTO (carrillo@itto.int) までご連絡ください