ITTO、生物多様性条約第16回締約国会議(CBD COP 16)に積極的に参加
2024年10月21日
2024年10月21日:本日、指導者、専門家、主要な意思決定者らがコロンビアのカリに集結しました。これより生物多様性条約(CBD)締約国会議(COP)の第16回目の会合が11月1日まで実施されます。
Peace with Nature(自然との平和的共生)をテーマとするCOP16は、昆明・モントリオール生物多様性枠組採択後初めての生物多様性に関するCOP(英語)となり、自然との調和のとれた共存のための政策解決策に焦点を当てられます。
生物多様性は重要な転換期を迎えています。1970年以来、世界では、野生生物の個体数が73%減少、100万種以上が絶滅の危機に瀕しており、このような拡大しつつある損失と闘うためには喫緊の行動が必要です。地球の多様な陸上生物の4分の3が生息する熱帯林は、生物多様性の減少との闘いにおいて極めて重要な役割を担っています。18億4,000万ヘクタールにおよぶ熱帯林は、持続可能なかたちで経営されれば、多種多様な生物を育むだけでなく、人間のウェルビーイングを維持する再生可能な生態系としても活躍します。
国際熱帯木材機関(ITTO)は、熱帯林の生物多様性の保全に深く関わっています。ITTOは加盟国との緊密な協力のもと、生物多様性にプラスの成果をもたらすフィールドプロジェクトを実施し、地域社会の生計を支え、生物多様性に関するグローバルな目標の達成に貢献しています。中でも特に、熱帯林の生物多様性保全のためのITTO/CBD共同イニシアティブでは、生物多様性の保全と持続可能な森林経営の推進を行う国々を支援しています。
2024年10月19日、ITTOは生物多様性キャパシティビルディングと能力開発フォーラムに参加し、昆明・モントリオール生物多様性枠組に沿った生物多様性に関する国家戦略・行動計画の実施能力を強化する方法を探りました。
ジェニファー・コンジェITTO事務局次長(森林経営)とラモン・カリーオITTOプロジェクトマネージャーの2人の専門家は、2024年10月25日、グローバル・バイオダイバーシティ・フレームワーク・パビリオンのブルーゾーンで開催されるForests and Water Day(森林と水の日)に参加します。ITTOは持続可能な森林に基づく経済: 人と生物多様性のニーズを満たす(Sustainable Forest-Based Economies: Meeting the needs of people and biodiversity) に関するセッションを共催しました。同セッションでは、革新的な政策と持続可能なコモディティ・サプライチェーンにより、食糧、繊維、燃料の需要拡大と森林保全および生物多様性保護の必要性のバランスをどのようにとることができるかを取り上げます。実施時間は10:40-12:45(GMT-7)です。
ぜひ、会場へのご来場、ライブストリーミング・チャンネルからオンラインでのご参加をご検討ください。