追悼: ジェームズ・シン氏(元ガイアナ林業委員会森林局長)
2025年6月19日, 横浜

ジェームズ・シン氏は、ガイアナ森林委員会(GFC)の森林局長在任期間を通して、国際熱帯木材機関(ITTO)の強力な支援者でした。写真:GFC
ガイアナ林業委員会(Guyana Forestry Commission: GFC)は、深い悲しみと共に、元森林局長であり、国内・国際的に最も著名で献身的な森林分野のリーダーの一人であったジェームズ・シン氏の逝去を報告しました。
シン氏は 1999 年から 2020 年まで局長を務め、GFC の局長として最長在任期間を記録しました。彼の在任期間は、先見の明のあるリーダーシップ、組織の強化、そして持続可能な森林経営と保全のたゆまぬ追求によって特徴づけられました。
局長在任中、シン氏は、国際熱帯木材機関(ITTO)において、誠実かつ卓越した能力でガイアナ協同共和国を代表しました。同氏は、理事会およびその委員会に積極的に参加し、熱帯木材の持続可能な貿易と経営を支援する政策やプログラムの策定に大いに貢献しました。同氏の洞察力、外交手腕、生産国の視点に対するコミットメントにより、同氏は ITTO 生産国会議で尊敬される地位を獲得し、熱帯林諸国の利益を代表する重要な発言者および交渉担当者としての役割を果たしました。
シン氏は、深い専門知識だけでなく、その温かな人柄、謙虚さ、そして林業への献身的な姿勢でも知られています。ITTO コミュニティの多くのメンバーは、常に親しみやすく、礼儀正しく、賢明で、耳を傾け、建設的な貢献をする、理事会でのシン氏の姿を懐かしく思い出すでしょう。彼の存在は交渉の雰囲気を高め、世界の熱帯林の共同管理の重要性を皆に再認識させました。
病気のため委員を退任した後も、シン氏は献身的な妻と共にITTO会議にガイアナを代表して参加し続けました。彼の粘り強さと静かな強さは、林業部門への揺るぎない献身を証明するものでした。彼は議論に参加し、助言を提供し、奉仕とリーダーシップの価値観を体現し続け、最期の日までその姿勢を貫きました。
国際的な役割のみならず、シン氏は、ガイアナの森林分野の専門家を育成し導く基盤を築きました。メンターとして、彼は数多くの個人にインスピレーションを与え、自信を植え付け、キャリアを形成しました。その多くは現在、森林や環境分野で影響力のある立場にあります。彼の遺産は、政策やプログラムだけでなく、彼が育んだ人々や信念にも刻まれています。
シン氏の逝去は、世界の森林コミュニティにとって大きな損失です。彼の献身、知恵、人間性の遺産は、世界の森林の持続可能な経営に取り組むすべての人々を今後も鼓舞し続けるでしょう。
ご家族、友人、同僚、そしてガイアナの人々に対し、心よりお悔やみ申し上げます。
彼の魂が永遠の平安に包まれますように。