ITTO、アフリカでの主要会議でSFMと森林再生の相乗効果を強調
2024年7月8日

コンゴでSFMの一環として実施されている森林インベントリ。写真:J. Blaser
2024年7月8日:熱帯林が人々と地球のために経済的、社会的、環境的な機能を果たし続けるよう、持続可能な森林経営(SFM)と新規植林・再植林の相乗効果を高める必要があります。
この見解は、ITTOのリー・チアン システム/マーケット・アナリストが、コンゴのブラザビルで先週開催された第1回国際新規植林・再植林会議(仏語)の持続可能な森林経営に関する専門家パネル、および、グローバルなモビライゼーションとコミットメントに関する閣僚級ラウンドテーブルで行ったプレゼンテーションで示されたものです。
会議の目的は、炭素貯留量の増加、生物多様性の保全、森林による物やサービスの生産への支援を視野に入れつつ、新規植林・再植林に関する国際協力を通じて、世界の森林面積を増加させるための戦略を定めることです。
「森林は現在、気候変動と生物多様性に対応するための世界的な取り組みの中心となっています。」とリー氏は述べました。「したがって、SFMを適切な新規植林・再植林の取り組みと組み合わせ、熱帯木材と熱帯木材製品の合法的かつ持続可能なサプライチェーンにつなげることで、劣化した森林や二次林の価値を高め、他の土地利用との競合を防ぎ、地球規模の課題に対する自然ベースの解決策を提供することができます。」
リー氏は、サステナビリティは世界的な優先事項となっており、SFMは経済的、社会的、環境的に持続可能な成果を達成するための不可欠なツールへと進化したと述べました。また、新規植林・再植林の短期的・長期的な利益、投資家が期待するもの、および、資金源の相乗効果間で、バランスと一貫性が必要であると指摘しました。
リー氏はまた、熱帯林の持続可能な経営の基準と指標(アフリカの熱帯林のための基準と指標編を含む)、熱帯木材の生産と国際貿易に関するITTOの膨大なデータ、熱帯木材市場レポート(2週間ごとに発行)、毎月発行される世界木材指標、フィールドプロジェクト、能力開発に関するITTOの専門知識を概説しました。これらはすべて、熱帯諸国がSFMを実施し、合法的で持続可能な木材サプライチェーンを構築する取り組みを指導・支援するためのものです。
「革新的な資金調達メカニズムの構築は、資金動員におけるすべての利害関係者にとって非常に重要です。ITTOは、このビジョンを現実のものとするため、地域および国際協力を強化する準備ができています。」とリー氏は語りました。