ITTOが火災管理ガイドラインを改訂へ、事務局長がファイヤー・ハブ会議で語る

2024年5月31日

ITTOプロジェクトで実施されたペルー、パスコの消防隊の訓練。写真:ペルー国立森林野生動物局(SERFOR)

2024年5月31日、イタリア、ローマ:シャーム・サックルITTO事務局長は国際連合食糧農業機関(FAO)本部で今週開催中の会議で、熱帯林の火災管理に関するITTOの各種ガイドラインに関して、新しい知識を追加し、気候変動と土地利用の変化や浸食による圧力で増大する熱帯地域における森林火災のリスクに対応するために改訂する予定であると述べました。

第3回グローバル・ファイヤー・マネジメント・ハブ・テクニカル・ワークショップで、ITTOコンサルタントのマ・ファンオク博士が代理で発表した声明において、シャーム・サックルITTO事務局長は、FAOや他のパートナーとのITTOの協力は、景観火災が環境と人々に及ぼす悪影響に取り組むという共通のコミットメントを表すものであると示唆しました。『熱帯森林の火災管理についてのITTOガイドライン』(英語)の改訂は、熱帯林における統合的な火災管理をより広く普及させるための、FAOや森林に関する協調パートナーシップ(Collaborative Partnership on Forests:CPF)の他のメンバーとの共同イニシアティブの一環です。

「私たちは、世界各地で頻度と深刻さを増している森林火災の影響を軽減するために、地域的・世界的な協力と行動を強化することが喫緊に必要であると強調します。」「効果的なキャパシティ・ビルディングは、知識交換の拡大や統合的な景観火災管理のための強固な戦略の開発とともに極めて重要です。」とサックル事務局長は述べました。

サックル事務局長は声明の中で、熱帯林における総合的な火災管理を奨励してきたITTOの長い歴史について概説しました。ITTOは1997年、ヨハン・ゴルダマー博士(ドイツ)をはじめとする多くの専門家の協力を得て、『熱帯森林の火災管理についてのITTOガイドライン』を発行しました。それ以来、ITTOは、プロジェクトやトレーニングを通じて、多くの加盟国の火災管理能力向上を支援し、またこの分野における国際協力の促進にも貢献してきました。

この声明では、インドネシアペルーにおける熱帯林における景観火災管理能力構築のための最近の2つのプロジェクトに言及しています。これらの取り組みに対する評価では、過去30年間のITTOの活動を通じて貴重な知見が得られたことが強調されました。

とはいえ、熱帯林火災の脅威が高まっている現状を鑑み、熱帯地域全体でさらに多くのことを行う必要があります。

サックル事務局長は、「ITTOは引き続き投資を優先し、加盟国全体の火災管理能力向上のための継続的な支援を行うことにコミットします。」「私たちの強みを生かし、グローバル・ファイヤー・マネジメント・ハブとの相乗効果と有効性を確実にするために協力的に働くことを楽しみにしています。」と、語りました。

FAOと国連環境計画(UNEP)が主導するイニシアティブであるグローバル・ファイヤー・マネジメント・ハブは、統合的な火災管理を実施するための地域社会や国々の取り組みを支援しています。山火事が生活や景観、気候に与える悪影響を軽減することを目的として、伝統的な知識と科学的知識、そして最新の技術を組み合わせた手法を採用しています。

関連するSDGs

熱帯林の火災管理を改善することで、大気汚染、人命の損失、資産や環境への損害を削減し、ひいては地球全体のウェルビーイング向上に貢献します。

統合的な森林火災管理は、山火事のリスクを低減し、温室効果ガスの排出を削減します。

統合的森林火災管理は持続可能な林業の不可欠な要素であり、生物多様性の保全、森林減少の阻止、土地劣化の軽減、土地回復の促進に貢献します。

グローバル・ファイヤー・マネジメント・ハブは、FAOと複数のパートナーが主導するイニシアティブであり、コミュニティや国レベルでの統合的な火災管理を支援することを目的としています。