中国の木材市場、景気刺激策の発表後に持ち直す

2023年8月16日

中国・綏芬河の輸入丸太。写真:CTWPDA

2023年8月16日:2023年7月、中国の木材市場は成長し、世界木材指数(GTI)は53.0%を記録し、4月以来2度目の基準値50%超えとなりました。GTIレポートの最新版で報告されているように、中国の13の政府部門が、家庭用家具などの消費喚起策を発表したことが、回復の要因となったと見られます。

このニュースはガボンの木材セクターにも好材料で、同国の7月のGTIは7.0ポイント上昇し51.3%となりました。伐採量の増加、生産・管理両部門の従業員数の増加、より活発な物流などの要因が追い風となりました。

インドネシアとブラジルでは、7月の木材セクターは比較的安定していました。インドネシアのGTIは50%(5.3ポイント減)で、木材加工・製造の全体的な水準は6月以降横ばいでした。ブラジルのGTIは35.3%と縮小幅を維持したものの、6月と比較すると減少幅はわずかと言えます。

他の国々では、あまり良いニュースはありませんでした。GTIはマレーシアでは34.7%、コンゴでは34.8%、メキシコでは43.4%であり、これらの国々の木材市場の低迷を示すように、活動の減少が続いています。

GTIレポート7月号では、GTI参加企業が、木材セクターが直面する課題の最新状況について報告しています。木材生産国は、国際市場の需要縮小が続いているため、2023年の輸出需要が減少すると見ており、ブラジルの一部の企業は、これを受けて労働者を一時的に休業させたと述べました。コンゴの企業は、アジア市場、特に中国におけるオクメやアユースなどの樹種の需要が著しく低迷していると報告しています。コンゴの丸太輸出禁止を考慮し、6月に中国が輸入したオクメは2,614立方メートルのみで、前年同期比95%減、前月比90%減でした。

GTI参加企業からは、自国の課題に取り組むためのさまざまな提案がなされました。例えば、メキシコの企業はグリーン購入の意識を高めるための新たな政策を提案し、ガボンの企業は競争力を高めるために製品の多様化を検討していると述べました。

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