持続可能な林業に不可欠な女性同士のオンライン学習
2023年3月8日
2023年3月8日、横浜:国際女性デーを記念して、シャーム・サックルITTO事務局長とITTOフェローシップ授与者でジャーナリストのタリア・ロスタナウは、環境問題に対応しつつ公平な未来を築く創造的なソリューションを可能にするため、女性同士のオンライン学習の促進などを含む、デジタルとテクノロジーの進歩の恩恵を女性が受けられるようにすることに、より強くコミットするように求めました。
国際女性デーは、女性の社会的、経済的、文化的、政治的功績を祝う世界的な日であり、女性の平等を加速させるための行動を喚起する場でもあります。今年の国際女性デーのテーマは「DigitALL:ジェンダー平等のためのイノベーションとテクノロジー」(英語)です。
ロスタナウ氏は、世界の女性の37%がインターネットにアクセスできないのに対し、男性は31%であると報告しました。また、女性がデジタル世界から排除されたことで、低・中所得国の国内総生産が過去10年間で1兆ドル減少したと推定している2022年の報告書を紹介しました。
「今年の国際女性デーを祝うことで、デジタルや技術の進歩において、女性を取り込むことがいかに重要であるかという認識が高まることを期待しています。」とロスタナウ氏は記しました。
ペルー出身のロスタナウ氏は、ペルーのマチュピチュ歴史地区で森林火災を防ぐために活動しているジェシカ・モロン氏の役割について説明しました。モロン氏は、ペルー森林局が開発したデジタルプラットフォーム(ITTOの支援(英語)による)を使って、保護区内の火災のホットスポットを早期に特定し、迅速な火災鎮圧対応を可能にしています。
「ジェシカのように、多くの女性がデジタルツールやその他のテクノロジーを使って、壊れやすい生態系の保全に取り組んでいます。」とロスタナウ氏は述べました。「彼女たちは、他の女性たち、特に若い女性や少女たちが、仕事や私生活をデジタル化するよう促すインスピレーションの源となるはずです。」
国際女性デーに際して、シャーム・サックルITTO事務局長は、デジタル世界へのアクセスにおける男女平等を確保するため、さらなる取り組みを促しました。
「私たちは、女性と少女が林業におけるイノベーションに並外れた能力を持っていると知っています。ですから、彼らがデジタル技術にアクセスできないことは、私たち全員の足かせになっています。」とサックルITTO事務局長は語りました。「ITTOは、公平なデジタル化、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに関するITTO政策ガイドライン(英語)の活用をはじめとして、政策とプロジェクト活動全体でジェンダー主流化とジェンダー平等に関してより良い成果を出すために全力で取り組んでいます。」
これまで数多のITTOプロジェクトが女性をエンパワーしてきましたが、その中にはアグロフォレストリーを通じて女性の収入を増やすことを可能にしたアフリカの2つのプロジェクトがあります。コートジボワールでは、ITTOプロジェクトの支援を受けて、女性グループMALEBIがアフア保全林の100ヘクタールの地域を修復し、食用の作物を栽培しながら、商売用の木炭のための木材を継続的に供給できるようにしました。彼女たちは、アグロフォレストリーや木炭事業から得られる収入を、子どもたちの教育資金や事業の成長、そして同様に重要な経済的自立のために活用しています。
トーゴでは、ブリタ県とラックス県でITTOのイニシアチブ(英語)により、150人近い女性が劣化した景観を修復し、アグロフォレストリーの手法を取り入れ、家族のための食料安全保障を高めることができました。2021年1月から進められているこの取り組みは、創価学会からの資金援助を受けて、コミュニティ森林経営のためのアフリカ女性ネットワーク(REFACOF)が実施しているものです。
サックル事務局長は、デジタル技術への公平なアクセスを増やすことで、このような取り組みのスケールアップを促進することができると述べています。
「世界中の多くの小さなコミュニティが素晴らしい成功を収めており、その成功の秘訣を共有し、また他のコミュニティからも学びたいと考えています」とサックル事務局長は言います。「女性同士の学習は非常に強力ですが、まだその真価が発揮されているとは言えません。情報通信技術へのアクセスが向上すれば、世界中の女性が互いに学び合い、成功の規模を大きく拡大することができるでしょう。」
サックル事務局長は、女性が主導するビジネスは、市場へのアクセス不足によって妨げられることも多いが、デジタル化のジェンダー平等はそれを克服するのに役立つと述べました。ITTOの合法で持続可能なサプライチェーンのトレーニングモジュールは、オンライン(英語)で無料で利用できますが、利用者はインターネットにアクセスする必要があると指摘しました。
「誰でもインターネットを利用できるようになれば、あらゆるコミュニティの女性や男性が、とりわけ学習や森林ビジネスの成長のために活用できる素晴らしいリソースや機会を、より早く利用できるようになります。」
「国際機関として、ITTOは労働力のジェンダーのバランスをとるよう努力しており、女性と男性の比率がほぼ同じであることを誇りに思っています」とサックル事務局長は述べています。