ITTOがINBARと竹と籐の持続可能な経営に関する協力を強化

覚書調印式におけるゲアハート・ディタレITTO事務局長(写真右)とハンス・フリードリヒINBAR事務局長。写真:R. Carrillo / ITTO

中国、北京で開催の世界竹・籐会議2018において、ゲアハート・ディタレITTO事務局長とハンス・フリードリヒ国際竹籐ネットワーク(INBAR)事務局長によって6月25日に覚書が締結されました。これにより、ITTOとINBARは、熱帯地域の竹と籐の資源の持続可能な経営、使用、貿易ならびに南南協力を実現するための協力強化を推進することになります。

新たに調印された覚書によって以下を通じて、両機関の加盟各国内の熱帯性竹と籐の保全、持続可能な経営、利用と貿易を目的とした共同事業とプロジェクトの実施に関する枠組みを提供します。

  • 熱帯林、竹および籐のための適切な政策枠組みの開発。
  • 森林法施行の促進。
  • 熱帯林、竹および籐の持続可能な経営管に関するベストプラクティスおよびガイドラインの文書化および普及。
  • 竹と籐を含む熱帯林産物のグリーンサプライチェーンと市場の促進。
  • コミュニティー林業企業の強化に焦点を当てた能力育成の提供。
  • 学習ネットワークとトレーニングプログラムの開発。
  • 経験と情報を交換し、熱帯林、竹および籐の持続可能な経営を実施するための研究開発を促進。
  • 竹と籐の貿易に関するデータの収集、分析、および普及。
  • 持続的に生産された竹と籐の製品事例を作成するためにアウトリーチ活動を強化。
     
今回の覚書を締結した国際竹・籐会議2018ではITTOはブース展示の他にも以下のセッションにおいて共同開催または参加しています。
  • 気候変動とグリーン成長のための竹と籐に関するハイレベルダイアログ
  • 持続可能な熱帯林経営に関するセッション
  • 竹と籐商品の政策促進に関するセッション