ガーナのアフロルモシアへの脅威に対する意識啓発ビデオ

ガーナで貴重な木材種であるPericopsis elata(アフロルモシアの商品名として最も良く知られている)が減少していることについて取り上げたドキュメンタリービデオでは、同種が置かれている窮状に対する意識を高め、保護活動を推進しています。ITTOプロジェクトの一環として作成された本作ではP. elataがガーナ国内で局所的に絶滅しそうな状況だと伝えています。

このITTOプロジェクトTMT-SPD 017/15 Rev.2 (M)では、ガーナにおけるP. eltaの分布や、保全、そして市場と貿易に関する最新のデータを入手できるようにすることで、同種の保全および貿易状況を確立することを目的としました。このプロジェクトでは、P. eltaの伐採禁止措置が取られているにも関わらず、資源寿命(現在の抽出率で種が商業的に使用され続けることができる年数)が実質的にゼロであることが判明しました。
また、アクラとドーマア・アヘンクロで実施した製材および木材市場について調査した結果、無許可でアフロルモシアの販売が行われていました。
ITTOのYouTubeチャンネルで公開されている本ドキュメンタリーがきっかけとなり、木材種の持続可能な経営に対する懸念が高まってきており、現在、ガーナ政府は植林や選択的に植林するエンリッチメント・プランティングを通じて樹種の状態を改善する政策を推進しています。P. elataは、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES)の附属書IIに掲載されています。これは輸出国の政府が発行する許可書がなければ輸出入が許可されないことを意味しています。

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