ワークショップで樹種に関するCITESの実施を強化
2017年2月21日

フィールドスタッフがITTO-CITESプログラムの一環として、グアテマラでツルサイカチ属の調査をしているところ。写真提供:R. マルティネス/FNPV
このワークショップはグアテマラのラ・アンティグアで開催され、CITES締結国15国から28人の代表が出席しました。ワークショップでは2016年9月から10月にかけて南アフリカで行われたCITES第17回締結国会議(CoP17)で採択された重要な決議と決定及び附属書に新たに加えられた樹木や他の修正点について検討されました。
その他にも、締結国間で共通する問題にさらに協力して取り組むことが推奨され、また、CoP18(2019年にスリランカで開催予定)までに行われるべき、CITESに掲載されている樹種に関する作業を盛り込んだ提言がなされました。
ワークショップの議論の焦点となったのは、CITESとリストに掲載されている樹木、種の存続等を害することにならないという確認(収穫の持続可能性)、CITESに樹種が掲載されることの影響、国際的な協力に必要な財源、CITESとITTOの共同作業及び木材製品の市場傾向についてでした。
ワークショップでは、主にAdansonia, Aquilaria, Bulnesia, Dalbergia, Guibourtia, Gyrinops, Pterocarpusの分類群について議論されました。今後の鍵となる優先分野として合意を得たのは、木材の識別、樹種のリストに関する注釈の見直し、締結国の追跡システム開発と強化の支援、掲載樹木のCITESの実施に関するガイダンスの強化のためのCITES決議の見直しについてです。
本ワークショップはITTOの支援を受けてFNPVが開催しました。また、CITES事務局が追加支援を行い、さらにEUが欧州委員会を通して財政支援をしました。
ワークショップの報告書と勧告はITTO-CITES プログラムのウェブサイトwww.itto.int/cites_programmeに掲載されます。