グローバル景観フォーラムでITTOの森林再生ガイドラインを評価

2015年12月9日

パリ(フランス)で開催されたグローバル景観フォーラム2015の特別セッションで発表するキャサリン・バッキンガム博士。
写真提供:H.O. Ma、ITTO事務局

フランス、パリ: 2015年12月6日にフランス、パリのグローバル景観フォーラム2015の一環として、知識共有セッションが開催されました。そこで『熱帯劣化林と二次林の再生と管理、修復についてのITTOガイドライン』 を評価するケーススタディーが紹介されましたが、このセッションの目的は、森林と景観の再生と管理を上手く行うために考慮すべき要因について理解を深めることにありました。

このITTOガイドラインを評価するケーススタディーは、世界資源研究所(WRI)のキャサリン・バッキンガム博士がサラ・ウェーバー氏と共同執筆したITTOの委託報告書に基づき、バッキンガム博士が発表しました。発表の場となった知識共有セッションは、ITTO、国際森林研究機関連合(IUFRO)、世界資源研究所、アマゾナス持続可能財団(Fundação Amazonas Sustentável等と共同で開催されました。

ガーナ、インドネシア、メキシコ各国でのケーススタディーについて発表があり、次のように結論付けました。
 
  • ガーナ: 伝統的な方法と経験に基づき、簡単で安価な技術を駆使して培われたプラクティスをもとに、森林再生活動の持続可能性を支援することができました。
  • インドネシア: 共同森林経営についての参加型契約合意に進展があったことと、その共同森林経営の実施に対して地方政府や地域コミュニティーが強い関心を持ったことで、効果的な森林再生プロジェクトの運用を確実に行えるようになりました。
  • メキシコ: 金、ボーキサイト、パーム油、ゴム、砂糖、牛肉などの世界規模の商品に対する需要が増加している状況から、経済的により魅力的な統合土地管理システムの開発を法律や各機関、そしてガバナンスが、どのように効果的に促進していけるかを検討することが不可欠になります。
ITTOの森林景観再生に関するグローバルパートナーシップ(GPFLR)に対する貢献活動の一環として、熱帯地方の劣化林の再生と修復を促進するために、WRIに委託して下記報告書がまとめられました。