ITTOプロジェクト:カンボジアのREDDプラスを通じた持続可能な森林経営の促進を目指す

2015年7月28日

カンボジアにおけるREDDプラスプロジェクトの開始にあたり、開会の挨拶を行うエマニュエル・ゼ・メカITTO事務局長。カンボジア政府のオウク・ラブン農林水産大臣、林業局長チュエング・キムスン博士および政府関係者とステークホルダーが同会議に出席。写真提供:Cambodia FA

今月初めに開始した本プロジェクトでは、REDDプラスの枠組みのもとでカンボジアの熱帯林経営の状況を改善するために、炭素貯蔵評価の調査、開発、研修を推進していくことを目指しています。
 
REDDプラスプロジェクト開発については2008年にカンボジアで開始しました。そしてこの取組みが現在においてもカンボジア政府の持続可能な林業のための枠組み作りに影響を与えています。そして、このREDDプラスイニシアティブを通じて得られた経験が集積されていることで、炭素規格に関連する技術仕様を満たすように手順を標準化することが重要であることが明確になりました。そうすることでREDDプラスプロジェクトを効果的かつ効率的に開発、実施できるようになります。
 
エマニュエル・ゼ・メカITTO事務局長、カンボジア政府のオウク・ラブン農林水産大臣、林業局長チュエング・キムスン博士によって2015年7月23日にカンボジア、プノンペンにおいてITTOプロジェクト“カンボジア、コンポントム州におけるREDDプラスメカニズムを通じたSFM経営” [PD 740/14 Rev.2 (F)]を立ち上げました。本プロジェクトではREDDプラス事業の制度化を強化することでコンポントム州(カンボジアで2番目に大きい州)のTomringの森の森林破壊と森林劣化を軽減することを目指していきます。
 
予想される成果は次の通りです。
  • REDDプラスに対するステークホルダーの理解と知識の改善
  • Tomringの森におけるREDDプラス研究プログラムの策定と実施
  • REDDプラス事業の効果的策定と実施に向けたREDDプラスガイドラインと研修プログラムの強化改善
  • 地域コミュニティーの生活向上と所得の増加  
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