ITTO project promotes better utilization of Peruvian Amazon forests

2013年10月21日

Terminalia oblonga (Yacushapana amarilla) の木製ドアと庭園用の家具(写真:Mayra L. Espinoza/AIDER)

ITTOは2012年に、ペルーのプロジェクトPD512/08 Rev.2 (I)「天然二次林及び一次劣化林における10樹種の木材産業及び市場化への可能性の検討」に資金を提供をしました。このプロジェクトはペルーのアマゾンの二次林及び一次林のより有効な経営と利用に関する情報を提供しています。詳細については、ここ をクリックしてビデオをご覧ください。

AIDER(Association for Integrated Research and Development)によって実施されたこのプロジェクトを通して、ペルーのアマゾンに豊富に存在するにもかかわらず、その特性に関する知識が不足しているためにほとんど使われることのない10種の熱帯樹種を木材として使う可能性を検討するために物理的―力学的な調査を行いました。調査終了後、可能性のある利用法が決められると、地元の会社が木材製品の試作品を製造しました。

試作品としては、木製フローリング、船の甲板に用いる材料、高性能の消費財のための木製包装材、木製パネル、ドア、室内用家具、庭園用家具、サイドボード、装飾用パネル、厚板、農産物用の木製包装材などがあります。

試作品の中にはすでにウカヤリ州の地元の林産業の生産ラインに組み込まれているものもあります。したがって、これらの木材用の樹種が経済に組み込まれ、地元の住民に経済的な利益をもたらし、市場に幅広い種類の木材製品を供給しています。
 
プロジェクトにより調査された樹種は次のとおりです。
 
  • Apeiba membranácea (Maquizapa ñagcha),
  • Apuleia leiocarpa (Ana caspi),
  • Brosimun utile (Panguana),
  • Croton matourensis (Aucatadijo),
  • Jacaranda copaia (Huamanzamana),
  • Matisia cordata (Sapote),
  • Septotheca tessmannii (Utucuro),
  • Schizolobium parahyba (Pashaco blanco),
  • Simarouba amara (Marupa), and
  • Terminalia oblonga (Yacushapana amarilla).
 このプロジェクトはウカヤリ国立大学と地元の森林関連企業と協力して実施されました。そのため、地元の森林関連の研究者や学生の能力開発に貢献し、ウカヤリ国立大学の林学部の研究基盤が強化され、これらの木材用の樹種の地元での需要が増加したため先住民コミュニティの経済と森林所有権が向上し、さらに、幅広い種類の樹種が収穫されるため森林への圧力が軽減されるなど、ウカヤリ地方に多大なる影響を及ぼしました。

このプロジェクトに関する詳細を知りたい方、あるいはプロジェクトの報告書(スペイン語のみ)をご希望の方は、下記のウェブサイトをご覧ください。
http://www.aider.com.pe/proyectos.html