ITTOフェローシップ・プログラム

フィリピンにて、リベリアからのITTO奨学生
マイケル・イシャマエル・フォファナ
写真: M. I. Fofana

ITTOは熱帯林業における人材開発を促進し、加盟国の専門能力を強化するために、フリーザイラー・フェローシップ基金を通して奨学金を提供しています。目的は、持続可能な熱帯林経営、熱帯木材の効率的な利用と加工、熱帯木材貿易に関する経済情報の改善を促進することです。

これまでの経緯:
 
1989年に開始されたフェローシップ・プログラムは、2014年12月までに、政府、研究機関、市民団体、民間部門で働く40カ国以上の1300人近くの若者や中堅研究者に奨学金を付与することにより、彼らが専門能力を高め、職業的将来性を開拓することを支援してきました。奨学金授与者の出身地域内訳では、41%がアジア・太平洋地域、32%がアフリカ、24%がラテンアメリカ・カリブ海諸国、そして3%が木材消費国からなり、それぞれの奨学生は木材生産国での活動を行ってきました。
 
今日までに授与された奨学金の総額は750万米ドルあまりです。資金は任意による寄付でまかなわれ、日本(71%)、米国(16%)、オランダ(8%)、オーストラリア(3%)、スウェーデン、英 国、Bali Partnership Fund-Bを含むその他(2%)から拠出されています。フェローシップ・プログラムは、国際会議、トレーニング・コース、研修旅行への参加などの短期的 な活動を主に支援していますが、マニュアルや研究論文を作成する人々も支援しており、大学院での研究にも奨学金を提供しています。また、ITTOフェローシップ・プログラムでは、女性の森林従事者の能力開発にも力を入れており、これまでに全体の29%に当たる381名を支援してきました。ITTO奨学生が執筆した研究活動に関する記事はリソースからご覧いただけます。

フェローシップ·プログラムの影響評価
 
2016年夏に行われたフェローシップ·プログラムの影響評価では、このプログラムがITTOの生産加盟国における人材の能力開発に多大な貢献をしていることを示しました。2010年から2014年の間にフェローシップ活動を終了した奨学生(155名、28カ国)にアンケート調査を行った結果、回答者の82%は自国での再植林・森林保全の推進という点において多大な、もしくはそれなりの貢献をしていることが分かりました 。そして、回答者の約88%は、新しいプログラムや事業を革新的に開発することで、自分たちの生産性や所属する機関のパフォーマンスが改善していると述べています。42パーセントの回答者がフェローシップ・プログラムを通じて得た知識とスキルが自国での林業や環境政策に良い影響を与えるのに役立ったと回答し、また61パーセントが現在、特に気候変動とREDDに関する国際的な林業の諸問題に取り組んでいると回答しました。
 
85パーセントの回答者は、現在、林業および関連分野の博士号(42%)または修士号(58%)を保持しており、その三分の一以上はこのフェローシップ·プログラムのサポートを通じて学位を取得しています。回答者の60パーセント以上はフェローシップ・プログラムが終了後すぐに関連職種への就職や昇進を達成し、自分の仕事で昇進できたり、新しい仕事に就くことができたのはフェローシップ・プログラムで得たスキルや知識に関連があるかという質問に対して、73%が完全に、あるいは非常に関連していると答えました。
 
2010年に行われた第一回フェローシップ·プログラムの影響評価の調査結果については2011年のTFU 第21版(英語)のフェローシップ・プログラム特集をご覧ください。また、2016年夏に行われた第二回影響影響評価の調査結果は今後のTFUにおいて報告予定です。


 
応募資格


授与される奨学金の最高額は10,000米ドルです。申請資格があるのはITTO加盟国の国民のみであり、奨学金は主に開発途上加盟国の国民に授与されます。申請資格、評価、選択基準などの詳細を参照するには、こちらをクリックしてください。

 

今後の締め切り

2017年度フェローシップ・プログラムのスケジュールが確定しました。応募書類の受領締め切りは2017620です。フェローシップ授与者の活動は201821日以降に開始することが条件です。
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