グローバルな熱帯林業および木材産業における協働的で持続可能な道筋の強化
2025年10月27日, パナマシティ
国際熱帯木材機関(ITTO)とパナマ共和国環境省(Ministry of Environment of the Republic of Panama: MiAMBIENTE)は、2025年10月27日から31日まで、パナマ市のエル・パナマ・ホテルにおいて、第61回国際熱帯木材理事会(61st session of the International Tropical Timber Council : ITTC61)および関連委員会会合を開催します。
ITTC61は、生産国および消費国の間で、持続可能な熱帯林業、木材および林産物に関する主要な課題について議論する、世界で最も重要な会合です。ITTOの最高意思決定機関である理事会は、数十億ドル規模のグローバルな熱帯木材産業の発展を推進する国々を支援するとともに、ITTO加盟76ケ国における持続可能な開発の基盤を築いています。
ITTC61で議論される優先課題には(1)ITTOの中核的活動の推進、特にアフリカ、アジアおよび中南米におけるプロジェクトの実施、(2)国際熱帯木材協定に関する交渉の継続、(3)熱帯木材の生産国および消費国を代表する関係者によるハイレベル会合の開催、(4)多国間機関および組織との協力に関する最新情報の報告、などが含まれます。
「ITTC61は、熱帯林業の主要関係者が一堂に会し、生産国における人々の生計を支え、世界中の消費者に高品質な製品を提供する、合法で持続可能な産業の将来を形づくる場となります。」と、シャーム・サックルITTO事務局長は述べました。
理事会は毎年開催され、合法かつ持続可能な資源からの国際貿易の拡大と、持続可能な熱帯林経営(SFM)の促進に焦点を当てた議題について議論、審議、承認を行っています。
また、理事会は、各国政府、国際機関、木材貿易産業および市民社会の助言グループなどの専門家が、政府、非政府組織、森林コンセッション事業者、木材取引業者、その他の関係者間での取組を実施するために協力するプラットフォームとしての役割も果たしています。これらのグループは、ITTOの目的達成に資する協働的アプローチについて、国際熱帯木材理事会に助言を行います。
「MiAMBIENTEは、ITTC61がパナマで開催されることを誇りに思います。この会合は、これまで数々の成功した協力プロジェクトによって、森林ガバナンスの強化や合法かつ持続可能なサプライチェーンの構築し、パナマの林業および木材セクターを支援してきたITTOとパナマ共和国との価値あるパートナーシップを反映するものです。」と、パナマ共和国環境大臣フアン・カルロス・ナバロ氏は述べました。
パナマは、国際熱帯木材機関を設立した1983年の国際熱帯木材協定に加盟した創設メンバー国であり、これまでに1,200万米ドルを超えるプロジェクト資金の支援を受けています。現在、ITTOはMiAMBIENTEと協力し、違法伐採および違法取引によるパナマの森林劣化を防止することを目的としたプロジェクトを実施しています。この取組は、木材のデジタル追跡およびモニタリングシステムの導入を全国的に拡大することによって進められています。
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