Improving forest products statistics in the Caribbean

トリニダード・トバゴ、マツの製材加工の様子。写真提供:J.C. Claudon(ITTO事務局)
ワークショップでは、参加者が自国の森林セクターや林産物に関して報告する際に直面する課題について説明しました。参加国地域の森林セクターは付加価値が低いと特徴付けられており、ほとんどの国(ガイアナとスリナムは例外的)が林産物の純輸入国です。また、ハイチを除くほとんどの国の木材エネルギーは重要な役割を果たせていませんが、これは地元で木炭として使用するために丸太生産が行われているからに他なりません。
本ワークショップでITTOとFAOはプレゼンテーションを行い、森林セクター共同アンケートの定義、分類やその他の側面を明確にさせました。また国別グループを形成し、各国が属する準地域における林産物統計を改善するための提言もなされました。このように、森林部門、税関と国家統計局などの主要省庁間の関係を強化することが主に必要だとの認識に立ちましたが、今後より強力な協力体制を進めていくことで良い報告の形および国際レベルでの統計に求められる要件についての理解を可能にすると考えられます。
ワークショップでは、マツやチーク材丸太を加工・成形する製材所(Ramsa Sawmill Products Ltd.)へのフィールドトリップも行われました。参加者はこの製剤所オーナーのシーサハイ・ラムサハイ氏に直接話を伺う機会を得て、トリニダード・トバゴ政府に提出義務のある統計および報告手順についても尋ねることができたほか、今回の製材所への訪問によって丸太を付加価値製品へ加工していく様々な段階についてのデモンストレーションを見る機会も設けられました。
本ワークショップでは、木材製品のデータ収集に関する国際連携を強化する機会を提供し、それがITTOとFAOのカリブ海地域のデータ品質を改善するための両機関の共同努力の強化にもつながったと言えるでしょう。
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