ITTOとパートナー、COP29の「フォレスト・パビリオン」で協力
2024年11月19日
2024年11月19日、アゼルバイジャン・バクー:国連気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)の3日目に、第1回目のフォレスト・パビリオン(英語)が開幕しました。フォレスト・パビリオンは、森林に関する協調パートナーシップ(Collaborative Partnership on Forests: CPF)のメンバーや他のパートナーが協力して設置したもので、気候に関する調節や緩和、適応において、森林が自然に基づく解決策としていかに重要であるかを、気候変動に関する交渉の中で意思決定者に伝えるためのプラットフォームを提供します。
開会式では、複数の組織の上層部による挨拶が行われました。
ITTOのコンジェ事務局次長(森林経営)は、開会の挨拶で、パビリオンの主催者やパートナーへの感謝を述べるとともに、気候変動対策における森林の重要性が認識されているにもかかわらず、2009年から2019年の間に森林分野に割り当てられた気候資金は、気候資金全体のわずか4%に過ぎなかったと、2022年の世界森林白書(SOFO)に基づいて指摘しました。また、COP29が「資金調達のCOP」と位置付けられていることを踏まえ、コンジェ氏や他のスピーカーは、森林と林業への投資と資金が、あらゆる資金源から更に流入することが極めて重要であると強調しました。
コンジェ氏は特に、森林コミュニティ以外の分野からのパビリオンへの参加を歓迎し、「この気候危機への解決策は、私たちが協力することにかかっています。」と述べました。
このパビリオンでは、関連するテーマに基づいた日替わりプログラムが行われる予定です。ITTOは国連食糧農業機関(FAO)および日本政府と共に、11月20日に「気候変動緩和と適応のための持続可能な森林に基づくバイオエコノミー」の日(英語)を主催します。