事務局長、様々な国際的な取り組みに、持続可能な熱帯林業を加速するよう要請

2024年5月15日

UNFF19ハイレベルセグメント、および、CPFのリーダーやUNFFパートナーとの対話で発言するITTO事務局長のSheam Satkuru氏。写真:Soo Min Lee/ITTO

2024年5月15日:シャーム・サックルITTO事務局長は、国連森林フォーラム第19回会合で開催された「森林に関する協調パートナーシップ(CPF)」のハイレベルセグメントで、持続可能な森林経営(SFM)への投資を加速させ、世界的な課題に対する自然に基づいたソリューションとなり得る熱帯林の計り知れない可能性を解き放つために、様々な国際的な取り組みが一丸となって努力を強化する必要があると述べました。

「より経済的生産性の高い用途への土地利用転換を避けるため、SFMと持続可能な木材取引を通じて、熱帯林の潜在力と価値を最大化することができれば、熱帯林は最も効果的で費用対効果の高い自然ベースのソリューションとなります。」とサックル事務局長は語りました。

「私たちは、SFMに投資するため、様々な国際的な取り組みによるグローバルな活動とコラボレーションを加速させる必要があります。」

サックル事務局長は、公的資金、民間資金、官民共同の資金などをはじめとする資金への公平なアクセスを確保するための革新的なアプローチを求めました。また、SFMにおける科学、データ、経験の共有だけでなく、専門家や技術的知識へのアクセスが開かれたものであることも必要だと述べました。

「私たちは、加盟国で緊急の配慮が必要な様々な分野を支援するために、国際ドナーと多国間メカニズムがより効果的かつ整合的な資金配分を可能にし、林業関連を専門とする国際機関がこの資金に公平にアクセスできるようにするために連携をさらに強化することを提案します。」とサックル事務局長は述べました。

サックル事務局長は、SFMとそれに関連する合法的で持続可能なサプライチェーンに関する意識向上と能力構築をさらに進めるよう呼びかけました。また、ITTOは政策ガイダンスと現場での試験的なプロジェクトを提供することにより、これらの重要な分野で加盟国を支援し続けると語りました。

サックル事務局長の発言は、2024年5月9日に開催された「森林、気候変動、生物多様性に関する国際的に合意された目標の達成」に関するUNFF19ハイレベルセグメント、および、CPFのリーダーとUNFFパートナーとの対話で行われたもので、持続可能なかたちで経営された熱帯林がいかに多くの世界的危機の緩和に役立っているかという問題を取り上げています。