熱帯木材セクター、一部の国で回復の兆し ―世界木材指標(GTI)最新レポート

2023年3月17日

窯での乾燥後、ブラジルの市場へ輸送するためにトラックに乗せられる木製のフローリング材。写真:I.Jankowsky

2023年3月16日、横浜:7つのパイロット参加国における木材セクターの業績を追跡する世界木材指標(Global Timber Index:GTI)の最新レポートによると、2月にブラジル、ガボン、インドネシアの木材市場の縮小が緩和されました。

世界木材指標は、ITTO、マカオ貿易投資振興院、グローバル・グリーン・サプライチェーン・イニシアチブ事務局との共同作業の一環として開発され、約160社の企業・法人が参加しています。その目的は、木材貿易に関するビジネス情報とデータ交換を促進し、安定性・透明性・予測可能性のあるビジネス環境において、ステークホルダー間の連携を促進することです。

GTIレポートによると、世界の木材産業の展示会や販売促進活動により、2月の木材貿易が増加しました。ブラジル、ガボン、インドネシアでは、いずれもGTI値が未だ限界値の50%を下回っているものの、上昇に転じており、これらの国々で産業の縮小が減速していることを示唆しています。一方、コンゴ、マレーシア、メキシコのGTI値は、需要不足のため、いずれも低下しました。中国のGTI値は、生産と受注の回復により52.4%を記録しました。

本レポートは、7つのパイロット参加国それぞれの状況を分析しています。

GTIマンスリーレポートは、https://www.itto.int/ja/gti/ から無料でご覧いただくことができます。

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