熱帯木材セクターの回復に要する期間をITTOのモデル分析で検証

2020年11月5日, 横浜

中国・湖州の木造床材工場で熱帯木材が揃えられている。写真撮影:R. Carrillo/ITTO

ITTO委託調査の予備結果によると、新型コロナウイルス感染症により大きな打撃を受けている熱帯木材セクターの生産量は2026年までに同感染症拡大前の水準に戻る見込みであるそうです。本調査はまた、ラテンアメリカ、次いで東南アジアが同感染症の影響を大きく受けた地域であると報告しています。

ITTOは熱帯地域諸国での持続可能な森林経営を促進するためさまざまな奨励策にかかる活動を幅広く実施しています。最近では、奨励策に取組むことが一助となり得る木材供給においての地域別の余剰量と不足量の予測を目的として熱帯木材の需要と供給の動向を予測するモデル開発を行いました。このモデルは現在、新型コロナウイルス感染症の世界的流行が熱帯木材の供給と貿易に与えている影響を検証し、熱帯木材セクターが同感染症拡大前のレベルにまで回復するのに要す推定期間を見積もるために活用されています。本調査の報告書全文は2021年中に発表予定です。

詳細についてのお問い合わせ先:スティーブン・ジョンソン事務局次長(貿易・産業部)(Director of Trade and Industry)

電子メール:johnson@itto.int

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