ミャンマーのチークプランテーション地の選出方法に関する論文を発表しました

2020年6月24日

ミャンマーのバゴー山地にある商業チークプランテーション。写真撮影:Yongyut Trisurat/カセサート大学林業学部

ミャンマーのタウングー県(Taungoo District)での大規模な商業チークプランテーションに適した土地の選出についての論文が「タイ・リモートセンシングとGIS協会(RESGAT)ジャーナル("Remote Sensing and GIS Association of Thailand Journal")」に発表されました。ITTO実施のプロジェクトの成果である本論文によると、予備研究でタウングー県のおよそ932㎢の土地がチークプランテーション開発に適していることが示されました。

同論文では、地経学(傾斜や標高)、気候(年間平均気温と降水量)、土壌の性質(土壌の水素イオン(pH)濃度、土壌深度、土質)といった要素に基づいてチークプランテーションに適した場所を特定するのに用いられた方法、および地理空間分析と植林場所照合技術を説明しています。この研究では候補地を、非常に適している、やや適している、わずかに適している、適さない、の4つに分類し、土地特性と経済条件を分析に含める詳細な研究を提言しました。

この研究は、ITTOが実施している「大メコン圏におけるチーク林の保全と持続可能な経営および合法的かつ持続可能な木材サプライチェーンの強化(Enhancing the conservation and sustainable management of teak forests and legal and sustainable wood supply chains in the Greater Mekong Subregion)」プロジェクト(厳密にはITTO隔年作業計画中の活動)の成果文書です。このプロジェクトではカンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムの5カ国で活動を実施しており、天然チーク林とその遺伝子プールの保全、森林コミュニティと小規模所有者の収入向上、木材加工とマーケティングの改善、チーク経営における地域協力と連携の拡大を支援しています。本プロジェクトはドイツ連邦食糧・農業省による資金協力を受けています。

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