農場での樹木の利用を促進するマニュアル
2016年12月16日

本マニュアル(メキシコ生態学研究所(Instituto de Ecología, A.C. , INECOL)のセルジオ・ゲバラ氏他編集)では、環境に優しい取り組み(生け垣、医薬品や食品、飼料を生産するためと家畜の日よけ目的の立ち木、質の良い水を確保するための川や水路沿いの木々や植物の保全、そして花粉を運ぶ動物や野生生物が生息できる場所を提供することで在来種子が移動して生物多様性を維持)について詳述しています。最終章では環境及び経済的利益を最大限に引き出すことを目的とした、2ヘクタールの牧草地作りについて理想的なレイアウトを提案しています。
ITTOプロジェクトRED-PD 045/11 Rev.2 (M)ではさらに、『Tiempos de cambio (変化のとき)』というコミック本(スペイン語)も発行しました。本書は地域社会で生態系を保全することの重要性と、このような生態系を保全することが日常生活にもたらすメリットとプラスの影響(気候変動が与える悪影響を緩和させる等)についての意識を高めることを目的としています。
本マニュアルは、ITTOプロジェクトRED-PD 045/11 Rev.2 (M)の成果物として出版する書籍の7冊目になります。この他にも科学雑誌への論文、大学院学位論文、ポスター、冊子、カレンダーも作成しており、ITTOのプロジェクト検索機能で閲覧が可能です。また、ITTOのユーチューブ(YouTube)チャンネルにも関連ビデオを掲載しています。