第一回天然熱帯林の持続可能な経営のためのITTO自主的ガイドラインに関する地域ワークショップ

2015年8月31日

ワークショップ参加者がスンガイ・テカラ森林保護区(マレーシア)のSFMデモンストレーションサイトへの視察で植樹する様子。写真はマレーシア、ミャンマー、フィジーからの参加者。写真提供:H. Ok Ma, ITTO事務局

2015年8月17日~20日にクアラルンプール(マレーシア)で、第一回天然熱帯林の持続可能な経営のためのITTO自主的ガイドラインに関する地域ワークショップが、マレーシア天然資源環境省、マレーシア半島森林局およびマレーシア森林研究所との共催で実施されました。ワークショップにはアジア太平洋地域のITTO加盟国から24名が参加しましたが、天然熱帯林の持続可能な経営のためのITTO自主的ガイドラインを活用して、国や地方のSFMガイドラインの策定と実施を推進する目的で行われました。

ワークショップでは他国からの参加者と持続可能な森林経営に関する重要な問題について議論する機会が設けられました。

この『天然熱帯林の持続可能な経営のためのITTO自主的ガイドライン』は2014年の国際木材熱帯理事会においてマレーシアを含む加盟各国からの意見を十分に取り入れた上で、決議4(XLIX)に応じて採択されました。本ガイドラインは1990年に出版した『天然熱帯林の持続可能な経営のためのガイドライン』を改訂したものです。新しい自主的ガイドラインは熱帯林経営に関する相当量の新知識と広範囲に渡る新規の問題や機会を取り上げています。本書は、森林財や環境サービスの持続可能な供給を確保できるように、天然熱帯林における持続可能な経営の計画、実施、および評価に必要な政策、法律、ガバナンス、制度、生態系、社会および経済的な問題に森林管理者や政策立案者、ステークホルダーが対応できるようにするためのガイダンスとして作成されています。

今回のワークショップの結果については南アフリカのダーバンで開催予定の世界林業会議(9月7日、12:45~14:15、ホール2FH)において発表予定です。また、第51回国際熱帯木材理事会(2015年11月16日~21日、クアラルンプール)でも報告されます。

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