森林産物の情報を増やし、熱帯木材に関する統計の信頼性を高める国際的なパートナー

2015年1月30日

輸出市場への準備ができた、ガボンの挽材の委託販売 写真提供:ITTO

森林セクター統計に関する国際機関の事務局間での作業部会(IWG)の第28回目の会議が横浜のITTOの本部で開かれ、1月29日に終了しました。IWGはITTO, FAOの森林部門、UN-ECE森林及び木材セクション及びEurostatの代表で構成され、20年以上にわたり、協働して森林産物の統計のデータの収集、分析、配布を行っています。IWGは協力関係を結んでいる組織間で2014年に行われた活動を見直し、2015年の活動の立案をしました。IWGは過去20年間にわたって世界の森林産物のデータ収集を協働して行うことにより、各国の報告負担を半分以上減らし、また、データの質や有効性を向上させてきました。

2014年には、50以上の森林産物のデータを協力して収集し、共有しました。これらのデータは世界中のすべての国や地域に提示され、協力関係を結んでいる組織のウェブサイトからアクセスできます(リンクは下記参照)。また、33カ国における政策立案者や分析者に必要な統計の収集能力を高めるためのワークショップを、トルコのアンカラ、中国の昆明市、南アフリカのヨハネスブルグにおいて3回開催しました。

IWGは過去3年にわたって世界税関機構(WCO)に熱帯木材種のリストを更新、拡充し、2017年に施行される予定の関税統計品目番号(HS)の改定版に入れることを要請して来ました。統計品目番号は取引されているすべての品目を関税及び分析のために明確に定義されたカテゴリー別に分けるために使われており、世界の国際貿易の98%の取引をしている200を超える国をカバーしています。熱帯種のリストを更新することをWCO)が受理したので、熱帯木材産物の貿易に関する数値が正確になり、さらに有効になります。

ITTOのEmmanuel Ze Meka事務局長は「組織間の協力により加盟国の熱帯木材取引の傾向を示す情報がさらによいものになることを高く評価します。」と述べています。

リンク:
ITTO 統計データベース– http://www.itto.int/annual_review_output/
FAO 森林産物の統計データベース – http://www.fao.org/forestry/statistics/84922/en/
Eurostat 森林データベース–  http://ec.europa.eu/eurostat/statistics-explained/index.php/Forestry_statistics
UNECE 森林製品年次市場報告書 – http://www.unece.org/forests/fpamr2014
WCO HS 2017 プレスリリース- http://www.wcoomd.org/en/media/newsroom/2015/january/wco-publishes-the-agreed-amendments-to-the-hs.aspx