International Day of Forests 2014

2014年3月21日

 太古の時代から森林と木が与えてくれるさまざまな財やサービスは人間の発展に貢献してきました。世界中の多くの人たちはいまだに、住まい、食料、薪および薬など自分たちの生活のために森林に大きく依存しています。この傾向はとりわけITTOが活動をしている熱帯地域に当てはまります。森林がもたらす恩恵の中には地域特定のものがあり、国によって違いがあったり、また場所によっても変わったりします。その中でも特に重要なのは、生物多様性の保全、気候変動の緩和及び適応、きれいな水の生産と保全のような地域的あるいは世界的に影響を及ぼす森や木によってもたらされるサービスです。気候変動を例に取ると、森林は気候変動の緩和及び適応の戦略に重要な役割を果たしますが、国境を越え全人類に影響を及ぼします。
 
多くの国では森林と木がもたらすさまざまな恩恵が認められて、毎年植樹際の日が設定されています。しかし、国連が森林と木を記念して特定の日を採択したことは国を超えて大きな影響を及ぼします。それは、特定の日に、世界のかけがえのない資産である森林を保全することは地球上の命を守り続けるために重要だということを世界市民が認識し、国際的に連携するのに貢献します。それはまた、たとえば植樹をすることで国際森林デーを祝う多くの国が自国の森林や木からもたらされさまざまな利益を強調するので、人々が世界中の森の真価を認めるのに役立ちます。世界中の連帯と理解を築くことは世界の環境を保護する上できわめて重要です。

この特別な日に、ITTOは地球上の森林を永続的に維持するために懸命に努力をしている方々の活動に参加するとともに、その皆様に祝辞を述べさせていただきます。

エマニュエル ゼ メッカ
ITTO事務局長
 
国際森林デーに関しての詳細を下記のサイトをご覧ください。 http://www.fao.org/forestry/international-day-of-forests/en/