ITTO が中央アメリカのCITES の実施の支援

2013年7月22日

グアテマラモミのプランテーションで行われたワークショップの参加者たち 写真:CONAP

7月16日から18日までグアテマラのラ・アンティグアでワークショップが開催され、中央アメリカとメキシコからの参加者たちが、熱帯樹種に関するITTO-CITES プログラムについて学び、さらに、このプログラムを通して、各国が絶滅危惧種に挙げられている熱帯樹種に関するワシントン条約(CITES)の規制を実施するにあたり、どのように援助することができるかを話し合いました。

このワークショップは、グアテマラの政府機関であるCITES担当のCONAPと、森林及びITTO担当のINABの共催で行われました。ワークショップは、第16回ワシントン条約締約国会議 (CITES COP16) において、在来種のシタン(Dalbergiaが最新の絶滅危惧種のリストに挙げられたことと、グアテマラにおけるマホガニー(Swietenia macrophylla)の輸出量がペルーなどの従来の輸出国に比べて近年増加したことを受けて開催されました。ワークショップには、主催国であるグアテマラの他に、COP16においてDalbergia spp. を絶滅危惧種リストに加える提案を支持したベイリーズやホンジュラス、メキシコ、パナマが参加しました。
 
ワークショップの参加者は、主にラテンアメリカでこれまでに実施されたITTO-CITES プログラムについて学ぶとともに、マホガニーやシタンなど、絶滅危惧種のリストに挙げられている樹種の管理に関して、各自の経験に基づいて意見を交換し合い、さらに、これからの作業をおこなう上で、ラテンアメリカ地域の行動計画の草案に従って、このプログラムのもとで支援の要請をする提案書を立案するための構想を練りました。
 
ワークショップ開催中に行われた実地見学では、参加者がグアテマラにおけるCITESの附属書 I に挙げられたグアテマラモミの保全作業の視察をしました。ワークショップの報告書はITTO-CITESプログラムのウェブサイトに追って掲載される予定です。